赤ちゃんの歯がまだ生えていなくても、ガーゼやトレーニング乳歯ブラシなどでお口に触れることに慣らしておきましょう。
赤ちゃんの欲求を満たしてあげながらトレーニングと声かけをすることで、とても大きな効果が得られる時期。赤ちゃんにとってお口のケアが"嫌なこと"・"不快なこと"にならないようにしてあげるのが、この時期のトレーニングの狙いです。
新生児期~
生後間もない赤ちゃんの"吸う"という行為は生きていく上での大きなエネルギーになります。赤ちゃんが母乳やミルクを飲んでいる時は「おっぱいおいしいね」など声をかけ、しっかりと抱いてあげましょう。赤ちゃんを見つめることでママの体からホルモンが分泌され、母乳の出もよくなります。
乳児期前期~
新生児期を過ぎたら、徐々にお口のトレーニングをはじめましょう。小さな赤ちゃんは感覚に敏感です。母乳やミルクを美味しく飲んだ後は「おいしかったね、きれいにしようね」と声をかけながらやさしくお口を拭いてあげましょう。
乳児期後期~
3ヵ月頃になると赤ちゃんは何かを噛みたいという欲求が出てきます。安全性の高いトレーニング用の乳歯ブラシなどを与えましょう。"ハブラシを握る"・"お口に入れる"・"歯をみがく練習"になります。「歯みがきじょうずだね、きれいになったね」など声をかけながらお口をみてあげましょう。
赤ちゃんはママの乳首を傷つけることなくおっぱいを飲みます
赤ちゃんのお口の中の形状は大人とは異なり、上あごに深いくぼみがあります。実はこのくぼみ、乳首をおさめるためのもの。赤ちゃんはこのくぼみに乳首をとりこむことでママのおっぱいを上手に飲むことができます。さらに、上下の歯ぐきの間にはすき間が空いていて唇と舌で乳首を支えられるようになっています。
この特徴的な赤ちゃんの上あごの深いくぼみは、乳歯が完全に生え揃うのとほぼ同時になだらかなアーチ状の上あごへと変化を遂げます。赤ちゃんのお口の形状の変化と歯の成長には深い関わりがあるのです。
口の中には赤ちゃんの持つすぐれた感覚である触覚や嗅覚、味覚があります。哺乳という感覚を通しての触れ合いで、赤ちゃんとママは深いきずなを結んでいきます。乳首をしっかりとくわえて母乳やミルクを飲むことはお口の発達の基礎となるだけでなく、赤ちゃんの体と心の成長に欠かせないものなのです。
※哺乳瓶の乳首もママの乳首と同じような役割をしますので、ミルクを飲ませる時はしっかり抱いて飲ませてあげましょう。