【Q】 つわりがひどくて歯をみがけない時は、どうしたらいいですか?
【A】妊娠中も食事や間食の後の歯みがきが基本ですが、ツラい時は下記のような工夫を取り入れましょう。つわりは必ず終わるので、歯みがきでくよくよ悩む必要はありません。気になるようなら、歯科医に相談してみましょう。
口内環境が変化してむし歯や歯周病になりやすい妊娠中。何かを食べたり飲んだりしたら、ハブラシで歯をブラッシングするのが理想的です。毎食後は無理という場合は、できる時だけでもよいので歯をみがいてください。
ハブラシが口の中に入った時の異物感が気になる時は、ヘッドが小さなハブラシやこども向けハブラシを試してみましょう。短時間ですませたい時は、大きめのヘッドのハブラシでざっとみがくだけでもよいので、できるだけお口のケアを。どうしてもハブラシを口の中に入れるのがツラい場合は、マウスウォッシュを使いましょう。マウスウォッシュのにおいなどが気になる時は、水で 口をすすぐなど、無理をせず、できる範囲でお口のケアを行いましょう。
妊娠中は、味やにおいに敏感になります。ハミガキの味と香り、ミントの強さ、泡立ちを確認して、自分の好みに合うものを選んでください。子ども向けハミガキなども試してみましょう。フッ素配合のハミガキや洗口剤もむし歯予防に有効です。
つわりがひどい時期は、食後にお水やお茶を多めに飲むか口に含むだけでも、口の中の清浄化に役立ちます。つわりが落ち着いたらハミガキとハブラシを使ったケアを再開してください。
唾液には抗菌成分が含まれ、細菌を洗い流す効果があります。食べ物をよく噛んで食べると、唾液分泌が促され、口の中の清浄効果が高まり、むし歯予防につながります。ただし、食後の歯みがきは忘れないでください。
唾液の分泌を促すという意味では、なめたり、噛んだりと、お口を動かす行為が効果的です。シュガーレスのタブレットや飴、ガムなどを上手に取り入れましょう。
食欲がなくて何も食べていないから歯をみがく必要はないと思っていませんか?
実は、食べ物を食べていないと、むし歯を防ぐ唾液の分泌が減り、口の中の細菌が増えてしまいます。何も食べていないから大丈夫と思い込まずに、体調がよい時はお手入れをしましょう。