コラム
2019/11/30

何を?どれくらい?子どもの野菜の摂取量

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野菜の健康効果

野菜には、子どもの発育に欠かせないビタミン類や食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維の摂取は腸内フローラ育成にも役立ち、便秘予防にもつながります。また、野菜の摂取不足は、肥満や生活習慣病のリスクとなるため、子どもの頃から野菜摂取を習慣化することが大切です。

野菜はどれだけ摂ればいいの?

子どもの一日の野菜摂取目標量は、180~270g。このうち1/3以上は緑黄色野菜で摂ることが推奨されています。

<子どもの野菜摂取目標量(1日)>
・1~2歳/180g
・3~5歳/240g
・6~7歳/270g

厚生労働省の調査(※)によると、1~6歳の1日あたりの野菜摂取量は平均144.7g。摂取目標量には達していません。

緑黄色野菜もすすめられる理由

野菜を手軽に摂るためによく作るものといえば、サラダ。ですが、どうしても同じ野菜を使ってしまいマンネリ化しがちです。

野菜にはさまざまな栄養が含まれており、種類によって構成比も違います。緑黄色野菜は、プロビタミンAであるβ‐カロテンのほか、ビタミンCも豊富。ビタミンK・葉酸・ミネラルも多く含まれています。いろいろな栄養成分をまんべんなく摂れるよう、緑黄色野菜も意識して食べるようにしましょう。

<代表的な緑黄色野菜>
・かぼちゃ
・にんじん
・ブロッコリー
・ほうれん草
・トマト
・オクラ
・インゲン

嫌いな野菜を楽しく食べてもらう工夫

健康維持に不可欠な野菜ですが、野菜の「ニオイと苦み」「硬さ」への拒否感から、野菜を嫌う子どもも多くいます。

小さく切ったりすりつぶしたりする、一緒に調理してみる、ピクニックで食べるなど、いつもとは違う演出で野菜を楽しく食べる工夫をしましょう。一緒に野菜を選んでスムージーを作るのも、子どもにとっては楽しいイベントになるかもしれません。

より詳しい記事はこちら

※ 厚生労働省 平成29年 国民健康・栄養調査結果の概要


 
監修/西川伸一(にしかわ しんいち)
医師、医学博士
1948年滋賀県生まれ。1973年京都大学医学部卒業。1980年ドイツ・ケルン大学遺伝学研究所留学。帰国後、京都大学胸部疾患研究所にて助手、助教授を勤めた後、1987年より熊本大学医学部教授、1993年より京都大学大学院医学研究科、分子遺伝学教授を歴任。2013年よりNPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン代表理事に就任するとともに、2019年より一般財団法人サンスター財団会長に就任。
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