笑った時の白い歯、魅力的ですよね。でも、食べ物や飲み物によって、知らず知らずのうちに歯に着色汚れがついてしまうことをご存じでしたか。これらの着色は「ステイン」といい、日頃の習慣で予防したり、スペシャルケアで除去することが可能です。
ステインがつく仕組みやその予防の仕方、週に1回、丁寧なスペシャルケアを取り入れることで、歯を本来の白さへ戻してくれるおすすめの方法などを教えていただきました。
監修者プロフィール
うっすらとした黄ばみや、部分的な茶色いものなど、歯の着色汚れは気になりますよね。いったいなぜこうなってしまうのでしょうか。
「簡単にいうと、食べ物や飲み物に含まれるポリフェノールが歯の表面の唾液成分『ぺクリル』と結合してステインとなります。これが歯の着色汚れです」
歯の表面は、たんぱく質の膜(ぺクリル)が常に覆っています。ポリフェノールを含んだ飲食物を摂取すると、ポリフェノール類がペクリルと結合し、水に溶けない着色のかたまりになって蓄積していきます。それが沈着したものが、ステインと呼ばれます。
ステインの原因となるポリフェノールは、さまざまな食べ物や飲み物に含まれています。例えば次のようなものが代表的です。カッコ内は、ポリフェノールの種類を示しています。
着色汚れを防ぎたいからといって、これらを摂取しないのは現実的ではありません。それよりは、ポリフェノールを摂取した後、すぐに取り除くのが重要です。食べ物は意識しても、飲み物は意識しないことが多いので、特に注意したいところですね。
着色汚れを落とすには、ステイン除去効果のあるハミガキを選ぶのがおすすめ。ハミガキの効果には、「物理的な作用」と「科学的作用」があり、その両方でステインを除去してくれます。
●物理的作用
ハミガキに含まれる小さな粒子がハブラシの毛先に付き、ステインに接触してこすり落とします。粒子の硬さや密度、大きさ、形状などは商品によって異なり、ステインに作用する大切な要素となります。
●化学的作用
お口の中に広がった溶解成分が作用し、汚れを浮かしだすことで、汚れを落としやすくします。持ちのよいきめ細かな泡が隅々まで届けば、ハブラシの届きにくい箇所にも作用させることができます。
「溶解成分で汚れを浮かせつつ、粒子でこすり落とすので効果が高まります。さらに毎日このようなハミガキでステインケアを行うことが、ステインの付着をバリアすることにも繋がります。ステイン除去効果のあるハミガキを選び、毎日、継続的にケアすることで、きれいな歯が保てます」
白い歯を保つためには「食べたらみがく」「飲んだらみがく」のが大切。ポリフェノールを摂取してすぐに歯みがきをすることで、着色をため込まなくすることができるのです。
ところが、オフィスでランチを食べた後や外出中など、歯みがきができないケースも多いでしょう。そのような場合には、洗口液(マウスウォッシュ)などを利用して、まずはお口に残った汚れを洗い流すなど、手軽にケアするのもよいでしょう。
コーヒーや紅茶、緑茶が好きな方は、食べ物だけでなく「飲んだ後にケア」を特に意識しましょう。
ステインケアのためには毎食後の歯みがきが最も理想的ですが、なかなかそうはいかないもの。また、普段は知覚過敏や歯周病の予防といったほかの効果のあるハミガキを使用しており、ステイン除去効果のあるハミガキに替えるのが難しい方もいるかもしれません。
毎日のハミガキまでは替えたくないという方にぴったりなのが、週1回のスペシャルケアです。週に1回でもスペシャルケアを行うことで、歯本来の白さを取り戻すことが期待できます。
「サンスターでは、Ora2 PREMIUMクレンジングペーストというハミガキをおすすめしています。ステイン除去成分の濃度が高く、いつものケアに週1回、丁寧なスペシャルケアを習慣化することで、みがいた後のツルツルな歯を実感することができるでしょう。においの吸着成分も配合し、匂いのもとを洗い流してくれるのもうれしいポイント。さらに16種類の天然成分の香料を配合し、香りでも上質な気分を味わえますよ」
例えば、「日曜日の夜は必ずOra2 PREMIUMクレンジングペーストでみがく」と決めて美白ケアを意識してみるのはいかがでしょう。お肌にスペシャルケアがあるように、歯にもスペシャルケアをしてあげたいですね。
取材・記事 栃尾江美