ハブラシは世界中で使われていますが、国によってハブラシや歯みがき習慣にさまざまな違いがあるのをご存知でしょうか?
今回は、アメリカでの勤務経験のあるサンスターの社員に、アメリカの歯みがき事情について教えてもらいました。
日本人がまず驚くのが、サイズの違い。
とにかく大きく、中でもヘッド部分は「本当に口に入れるの?」と思ってしまうほど。
日本のハブラシと比べるとヘッドが2倍ほど大きいものもあります。
このヘッドサイズの差は、アメリカ人と日本人の骨格の差やみがき方の違いによるものだといわれていますが、比較的口が小さい日本人には正直、使いにくい大きさ。
次に目を引くのが、そのデザインの派手さ。
毛先がカラフルに着色されているものが多く、白い毛先がスタンダードな日本のものと比べると鮮やかな印象を受けます。
中にはブラシの機能に合わせて色分けされた毛先や、ハブラシの替え時になると毛先の色が変わって知らせるといった工夫がされているものもあります。
見た目だけではく、ハブラシそのものの使い方も日本とアメリカでは異なります。
日本では、ハブラシを握るのには3本の指を使って鉛筆を持つようにする「ペングリップ」が推奨されています。
ペングリップはムダな力を入れずに小刻みに動かすことができるみがき方。
ペングリップで持ちやすいストレートのハンドルや細めのハンドルが日本では多く見られます。
これに対して、アメリカでは、手のひらでハブラシを握る「パームグリップ」が一般的なのだそう。ハブラシもパームグリップで握りやすい太めのハンドルがアメリカでは多く見られます。
国によって、みがき方の習慣やハブラシの設計自体にも違いがあるので、海外旅行に行く際などは現地で購入するのではなく、使い慣れたものを持っていくのが良さそうですね。
アメリカのハブラシ売り場でよく見かけるのが、5本パックなどのまとめ売り。
アメリカでは食料なども大容量のものが多いですよね。
ハブラシも例に漏れず、まとめ買いする習慣があるようで、3本パック、5本パックなど大容量のものが店頭にたくさん並んでいます。
日本との習慣の違いがこんなところにも表れているんですね。
後編では、アメリカ暮らしで実感した、徹底した予防意識やオーラルケアへの取り組みについてご紹介します。