国によってさまざまな違いがあるハブラシや歯みがき習慣。 「アメリカ編」前編では、サイズやデザイン、使い方などに違いがあるアメリカのハブラシについてご紹介しました。
後編では、アメリカでの勤務経験があるサンスターの社員に、アメリカのオーラルケア習慣について教えてもらいました。
日米のオーラルケア事情で、まず大きく異なるのが歯科治療にかかる金額です。
日本は社会保険が整備されており、保険適用範囲内でさまざまな歯科治療が受けられますが、アメリカでは個人で歯科保険に加入し、毎月保険料を支払わなければなりません。その上、保険に加入していても、負担額は大きいのだそうです。
「アメリカ赴任後にクラウン(歯の被せ物)が取れてしまい、治そうと歯科医院に行きましたが、最高ランクの保険に入っていたのにもかかわらず10万円もかかりました」という驚きの経験談も。
日本なら金属を用いれば3,000円程度で済む治療でしたが、セラミックを用いたこともあり高額になったようです。
アメリカでは歯科治療費が高額であるため、歯が悪くなってから歯科に行くのではなく、悪くならないように予防に力を入れるのが一般的な考え。
3ヶ月から半年に1度、歯のチェックアップのお知らせが歯医者さんから届き、定期健診を受けることが習慣になっているのです。
また、フロスの使用率が高いのも特長のひとつ。アメリカの歯科で「フロスを使っていない」と告げたところ、「20~30年前はシートベルトを着けないのが当たり前だったが、今は着けるのが当たり前。それと同じで、今やフロスを使うのは当然の習慣です!」といわれたのだとか。
アメリカでは当たり前となっているオーラルケアや高い予防意識。私たちもぜひ参考にしたいですね。