血糖値を記録したり、推移を見たりと、血糖値管理をされている方はたくさんいらっしゃることと思いますが、特に食事によって変動する結果をご覧になって、「一体、どれくらいの血糖値を目指していけばいいの?」とお考えになった方も、少なくないのではないでしょうか。
変動する血糖値の中から「自分にとっての最適な血糖値の目安」を見つけている方もいらっしゃるかもしれませんが、変動しやすく他者とも比較しにくい値を見ると、やはり扱いが難しいと感じることもあります。
そこで役立つ指標となるのがHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)。糖尿病の方であれば、一度はお医者さんから聞いたことがある単語かと思います。
HbA1cを血糖コントロールの指標としている方もたくさんいらっしゃると思いますが、あらためて簡単に説明させていただきますね。
HbA1cは過去約1~2ヶ月の血糖の平均的な状態を知ることができる数値です。 空腹時血糖値や、食後血糖値よりも血糖コントロールの傾向が包括的にわかりやすいので、糖尿病治療の指標として使いやすい値と考えられています。
ちなみに2014年度の年末に、WITH NOTE 2015をたくさんの方にプレゼントさせていただきましたが、(皆さん、ご利用になっていますか?)WITH NOTEの9ページ目にはHbA1cのグラフがございますので、まだご覧になったことのない方はぜひ一度ページを開いてみてださいね。
さて前段が長くなりましたが、今日はそのHbA1cに関連したニュースをお届けします。
約2年前、日本糖尿病学会は、糖尿病患者さんの合併症予防のための目標値を発表し、その数値を「HbA1c 7%未満」と設定しました。
糖尿病で怖いのは、心筋梗塞や脳梗塞などの「合併症」。
これらの発症をできるだけ予防するために掲げたのが「HbA1c7.0%未満」という明確な数値です。もちろん個々人の状況はさまざまなので、それ以外の段階的な目標も発表されています。
「血糖正常化を目指す際の目標 6%未満」
「糖尿病合併症予防のための目標値7%未満」
「治療強化が困難な際の目標 8%未満」
あらためて、こうした目標値があると知った方もいらっしゃるかもしれませんが、日々意識することで予防につながりそうですね!
※引用元:糖尿病ネットワーク
求められる血糖コントロール値とは? HbA1c7.0%維持の重要性 - 2015年01月30日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/023000.php
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