先週、うつ病に関するニュースをご紹介しましたが、今回はそれと関連して、うつ病と「たばこ」に関わるニュースをお届けします。
喫煙者の方には、少し耳の痛いニュースかもしれませんが・・・^^;
ご自身の体のために、最後まで読んでくださいね。
タイトルの通り、たばこを吸う人は、うつ病や不安障害になる確率が吸わない人の、なんと1.7倍にもなってしまうという調査結果が英国心臓財団(BHF)より発表されました。
たばこが深く関わる病気としては肺ガンが良く知られていますが、うつ病や不安障害にも影響があるなんて、ちょっと意外で驚きますよね。
どうしてそんなことが分かったかというと、英国心臓財団が、40歳以上6,500人の男女にたばこの喫煙状況と、うつ病や不安障害の経験について調査したそうです。
その結果、うつ病や不安障害の経験者は、たばこを吸わない人では10%、禁煙した人は11.3%であったのに対し、たばこを吸う人では18.3%と差が出たのだそう。
たばこを吸うリスクがあらためて確認できるデータですが、禁煙が、メンタルヘルスを改善するのに効果的であることも分かりますよね。
特に注目したいのが、たばこを吸っていた人でも、 禁煙すると、うつ病や不安障害の割合は、 たばこを吸わない人と同じ位に下がっている点です。
禁煙と聞くと、長年たばこを吸ってこられた方にとっては、「今さら禁煙しても、もう遅いんじゃ・・・」というお気持ちになるかもしれませんが、調査では、喫煙期間が長かった人でもたばこを吸わない人と同じ位の割合になっていたので、この数値はとても良いニュースになるのではと思います。
さて少し話は変わりますが、喫煙者の方がたばこを吸いたくなるタイミングの1つに「ストレスを感じるとき」があるかもしれませんね。
イライラしたり、プレッシャーを感じたりした時に、たばこを吸って気分が落ち着いたという方も多いかもしれません。
実際、英国心臓財団が行った調査でも、イギリスでたばこを吸っている人のうちの3分の1以上(36%)が、「喫煙によってストレスが和らぐ」と考えているそうです。
ですが、英国心臓財団の副医長マイク ナプトン氏は、このように語っています。
「喫煙者の多くは、喫煙が不安やストレスを軽減すると信じているが、これは間違いです。実際には、喫煙によるリラックス効果はごく一時的なもので、 すぐにたばこに対する禁断症状と吸いたいという欲求に取って代わられます」
たばこでストレスが和らいだと思っていても、実はそれは、たばこのニコチン切れの症状が一時的に緩和されただけということですね。
※引用元:糖尿病ネットワーク
喫煙はうつ病や不安障害のリスクを1.7倍に高める 受動喫煙も危険 - 2015年03月27日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/023262.php
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