先日、「食事の時に『野菜』から食べるといい理由」をお伝えしましたが今週は野菜で摂ることができる栄養素、食物繊維に注目したニュースをお届けします。
この調査は、なんと11年間もの歳月にわたって行われた大規模研究をもとに、ケンブリッジ大学の研究チームが調査を行い、発表したものです。
研究チームが調査対象としたのは、約1万5000人の2型糖尿病患者と、同じく約1万5000人の糖尿病ではない方々。この約3万人の方達が、普段どんな食事をしているか、その食生活を調べたのだそうです。
そして、分かったのが「食物繊維を多くとると2型糖尿病や肥満のリスクを下げられる」という結果。
具体的には、食事の際に食物繊維を1日26g以上摂っている、もっとも摂取量の多かったグループは、1日19g未満しか食物繊維を摂っていない、もっとも摂取量の少ないグループと比べ、2型糖尿病の発症が、なんと18%も低くなることをつきとめました。
ではなぜ食物繊維が、糖尿病リスクを下げるのか?
まだ明らかになっていない点もあるようですが、次の点が理由としてあげられています。
・ 食物繊維を含む食品から食べはじめると血糖値の上昇を抑えられるから
・ 食物繊維をとると食事を適正な量に抑えられるから
・ 食物繊維は満腹感を持続させて空腹感を減らすから
糖尿病とうまくつきあうためには、欠かせない栄養素である食物繊維、ぜひ、食生活にたくさんの野菜を取り入れていただければなと思います!
そして記事内では、野菜よりもさらに食物繊維を手軽に、また効果的に摂れる食べ物として、ミックスした雑穀に、ナッツ、乾燥果実などを加えたシリアルが紹介されています。
そして実は、野菜よりもシリアルの方が良いという調査結果もあるんです・・・!
2型糖尿病の発症リスクを調べたところ、野菜を多く摂取したグループが16%低下だったのに対し、 シリアルを多く摂取したグループでは19%低下していたのだそう。
(日本でよく売られているシリアルと欧州で人気のあるシリアルは内容が異なります。 またシリアルには、砂糖が含まれているものも多くあるのでご注意くださいね!)
※引用元:糖尿病ネットワーク
食物繊維を多くとると2型糖尿病や肥満のリスクを下げられる - 2015年07月01日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/023630.php
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