糖尿病の人に発症しやすい動脈硬化と内臓脂肪の関連性をご紹介しましたが、今週はさらに内臓脂肪が増えることで生じるリスクを、こちらのニュースを通してご紹介します。
健康診断などで肥満判定に使われることの多い「BMI」。
皆さん、ご自身の数値と適正範囲をご存じですか?
“BMIチェッカー”を使って、ご自身のBMIを早速チェックしましょう!
▶肥満度チェッカー(BMIチェッカー)
日本人では、以下が理想的な体格の範囲と紹介されています。
■BMIの計算方法 BMI(kg/m2)= 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
※BMIチェッカーもこちらの計算式になっています。
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18~49歳:18.5~24.9 kg/m2
50~59歳:20.0~24.9 kg/m2
70歳以上:21.5~24.9 kg/m2
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また、BMIから以下の計算方法で標準体重を出すこともできます。
■標準体重の計算方法 標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22kg/m2*
*22kg/m2という数値は、BMI22を指しています。
ですがBMIの数値で「標準体重」と判定された場合でも、お腹がぽっこりと出た「内臓脂肪型肥満」、いわゆる「ビール腹」体型の方や、BMIが25未満、肥満ではないと判定されているけれども、実は内臓脂肪がたくさんついている、いわゆる「隠れ肥満」の方は、注意が必要なことが明らかになったそうです。
アメリカの研究チームが、18~90歳の男女、約1万5000人を14年間にわたって追跡調査したところ、ビール腹体形の男性は、単なる肥満や過体重の男性に比べて死亡リスクが1.87倍に上昇、また女性も死亡リスクが1.48倍に上昇するという調査結果が出たのだそうです。
BMIの数値では肥満と判定されなかった人でも、ぽっこりお腹体型であったり内臓に脂肪がたくさんついていると病気になるリスクが高いということですね。
内臓脂肪が増えると、内臓脂肪組織から分泌され、動脈硬化を予防したり、インスリンの働きを高めたり、血圧を低下させる「アディポネクチン」というタンパクが減ってしまうのだそうです。
内臓脂肪は皮下脂肪のように直接手でつかむことができず、気付きにくいですが、注意が必要ですね。
ちなみにビール腹とは樽のように見える体型の比喩から生まれた言葉のようですが、実際ビール(アルコール)の過剰摂取も肥満に繋がってしまうことがあるようです。
ビールには唐揚げ!フライドポテト!と言いたいところですが、おつまみを控えて摂取量を缶入りビール1本(350ml)までとすると、お酒ともうまくつきあっていけそうですね。(もちろん、休肝日も設けてくださいね!)
※引用元:糖尿病ネットワーク
「ビール腹」の人は要注意 内臓脂肪がたまると死亡リスクが上昇 - 2015年11月18日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/024458.php
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