立春を迎えましたが、まだまだ春というには程遠く、寒い日が続きますね。
さて今回は、次の食事から実践できるニュースをお届けします。
血糖コントロールを改善し合併症を予防するためには、食後の高血糖を抑えることが重要です。今回、関西電力医学研究所のグループによる研究で、食事を食べる順番を調整することで胃の運動がゆるやかになり、食後血糖値の上昇が改善するということが明らかになりました。
食事の順番に関しては、以前こちらの「他にもあった!食事の時に「野菜」から食べるといい理由」でもご紹介しましたね。
以前のニュースでも紹介しましたが、血糖を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑えたり、胃の動きをゆるやかにすることで食後の血糖上昇を抑制するホルモンとして、「GLP-1」が知られています。
そして今回の研究では、ご飯の前に魚や肉料理を食べることでも、この「GLP-1」の分泌が促されることがわかり、その結果の1つとして、「肉料理や魚料理をご飯の前に食べることで食後血糖値の上昇が抑えられ、血糖変動が平坦化する」ことがわかったそうです。
さらに、肉料理の前に野菜を食べることで、肉料理に含まれる脂質の吸収も抑えられるとのこと。
つまり最初に野菜を食べて、その後に魚料理や肉料理をとり、最後にご飯や果物を食べれば、食後の血糖上昇をより効率的に抑制できる、ということなんですね!
和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことは記憶に新しいですが、その和食の代表といえる会席料理は、この「食べる順番」通りに料理が出てきますよね。
「食物繊維の供給源としての先付け(前菜)に続き、タンパク質や脂質の供給源として、向付(刺身)、鉢魚(焼き物)など主に魚料理がふるまわれ、最後にご飯や果物が供される会席料理は、食後血糖の上昇を抑制するための古来からの創意工夫といえる」と研究グループも発表しているそうです。
形式ばった会席料理だけではなく、身近なところだと食事処でのコース料理もあっさりした物から順に運ばれ、最後にご飯などの炭水化物とデザートが出てきます。
主食や炭水化物を食べる前にサラダから食べるこの食事方法、次の食事から実践できるのではないでしょうか。ぜひ試してみてくださいね。
※引用元:糖尿病ネットワーク
「食べる順番」ダイエットで食後高血糖を防止 米より前に野菜・魚・肉 - 2016年01月08日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/024617.php
[日本医療・健康情報研究所] Copyright @ 2015 Soshinsha.