日本食が無形文化遺産に登録され、見直されているというニュースは、こちらの「野菜だけじゃない!食べる順番を意識して食後高血糖を予防しよう」でも触れましたが、今回は、さらに再評価されはじめている日本食の魅力に関する記事をお届けします。
今回取り上げる記事は、昨年10月に日本医師会と米穀安定供給確保支援機構が開催した、日本型食生活の有用性を考えるサミットのダイジェストです。
「一汁三菜」(主食・主菜・副菜・汁物)という構成が伝統の日本食は、魚や豆腐、納豆などが多く、野菜も豊富に摂れるヘルシーさ、素材の味を引き出した絶妙な味わいなどが特徴です。
日本食の主食といえば米のごはんですが、他の穀物にない米のごはんのポイントは「他の食材との相性が良い」ということです。そのため、ごはんを中心とした和食は、さまざまな食材を組み合わせることができ、必要な栄養素を無理なく摂取することができます。つまり、日本食は『栄養素とカロリーのバランスがよく、自由度の高い食事スタイル』なのです。
日本食を積極的に食生活の中で取り入れると、魚(特に青魚)に多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸や海藻、きのこ、こんにゃくなどに含まれる食物繊維、ミネラルを摂取できるため、糖尿病の合併症である動脈硬化予防に効果的とのこと。
日本動脈硬化学会は、「日本食」を動脈硬化予防のため効果的な食事として推奨しているそうです。
さらに、日本食と米国食を再現した食事をラットに与える実験を行ったところ、日本食はストレス性が低く、エネルギー・消費を促進し、健康維持に有益であることがわかったそうです!
ただ現在の日本人の食事は欧米の影響を受け、伝統的な日本食の良さが失われてきてしまっていると、東北大学大学院の都築淳教授はおっしゃっています。
欧米の影響を受け変化してきた日本食ですが、内臓脂肪の減少・エネルギー消費の亢進などメリットが多かった日本食は、1975年頃のものだそう。
コンビニで丼ものなどの単品メニューを購入することが多くなってしまいますが、1975年の日本食は、肥満抑制効果、老化による脂質・糖質代謝調整機能低下予防により、脂肪肝や糖尿病の発症リスクを低減することも紹介されていましたので、昔の日本食を意識した食事を摂るようにしたいなと思ったたまきでした。
※引用元:糖尿病ネットワーク
日本型食生活が「動脈硬化」を防ぐ 「日本食」は世界に誇れる健康食 - 2016年01月22日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/024655.php
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