「第3回 健康チャレンジ スタンプラリーキャンペーン~ みんなでHbA1cを下げよう!~」に参加された方もそうでない方も、糖尿病とは切っても切り離すことができないHbA1cに一喜一憂された経験があるかたもいらっしゃると思います。
そして、定期健診の度に気になるHbA1cですが、設定した目標値までなかなか下がらないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今週は、そんな血糖コントロールの目標値を達成できなかった時などにぜひ思い出していただきたいニュースをお届けします!
イギリスの糖尿病学会や研究財団は、たとえ血糖コントロール目標が達成されなかった場合でも、糖尿病合併症を防ぎながら健康に生きられるという研究結果を発表しました。
イギリスには約350万人の糖尿病患者がおり、そのうち約100万人が糖尿病網膜症による失明や、糖尿病性壊疽による下肢切断、糖尿病性腎症による腎不全などの合併症の脅威にさらされているのですが、54万9,000人は糖尿病の検査を受けず、治療も行なっていないそうです。
上記はイギリスの研究結果データですが、日本でも2012年に厚生労働省が、「国民健康・栄養調査結果」を発表しており、そちらを取り上げたこちらの記事によると糖尿病の疑いが強い人950万人のうち、約3割は検査も治療も受けていないそう。
糖尿病の合併症を予防するためには、糖尿病の放置や治療の中断はもっとも避けなければならないことです。血糖コントロールの目標を達成できないとしても治療を続けて血糖値を少しでも改善することが、深刻な合併症を予防するために何よりも大切なのだそうです。
治療を継続し、合併症を防ぐことは医療費の削減にもつながりますよね。糖尿病治療を続けていくうえで医療費、薬代の負担は深刻な問題だと思います。
英国と日本では医療方針や医療費の負担なども違うと思いますが、長期的に見て合併症のリスクを減らすためにも、治療を積極的に継続いただければと思います。
※引用元:糖尿病ネットワーク
血糖コントロールを少し改善しただけで糖尿病合併症を予防できる - 2016年02月12日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/024691.php
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