ウォーキングすると得られる嬉しい効果はこれまでにもご紹介してきましたが、今回は運動と最近話題の腸内細菌との関係についてのこんなニュースをお伝えします。
食品が血糖値に与える影響に個人差がある原因の1つとして、腸内細菌が関わっているという研究結果を以前こちらのニュースでお伝えし、また、腸内細菌と2型糖尿病のつながりについても紹介してきましたが、今回はウォーキングなどの運動が、腸内に住む細菌の生態系、いわゆる「腸内フローラ」をより健康的にし、脳を健全に保つことができるという研究が発表されました。
まずは、腸内フローラについて振り返りましょう。
ヒトの腸内にはビフィズス菌などの善玉菌やブドウ球菌などの悪玉菌といった腸内細菌が同じ種同士で腸壁を覆って群生しています。この様子がまるでお花畑のようだということで、ヒトの腸の中にいる微生物群を「腸内フローラ(腸内細菌叢)」といいます。
腸の中にはなんと、数百種類もの細菌が100兆個以上住んでいて、その細菌の出す物質が糖尿病やがんなどの病気や、肥満や加齢などの体質に関わってくるだけではなく、脳にまで影響を及ぼしていることが分かってきました。
そして、アメリカのコロラド大学の研究チームにより、ウォーキングなどの運動を続けることで、2型糖尿病や高血圧などの生活習慣病に良い効果をもたらすだけでなく、腸内フローラも改善することが示唆されました。
糖尿病ニュースでもたびたび取り上げているおさんぽのメリットにまたひとつ嬉しい効果が追加されましたね♪
腸内細菌は生まれた時から腸内にありますが、生活習慣によって腸内フローラを変えることができます。そして、これまでの研究からもこの腸内フローラが脳の機能を健康に維持するためにも有益であることがわかっています!
コロラド大学のフレッシナー教授によるとこの効果は運動をはじめる時期は早ければ早いほど良く、残念ながら年齢が上がってから運動を始めた場合の効果はよくわかっていないそうです。
でも!1年後に始めるよりは今始めた方が効果が期待できるのではないでしょうか。今からでもうれしい効果がたくさんあるおさんぽを始めてまたは継続して、腸内細菌の状態を改善し、免疫力や代謝を高めていきましょう☆
※引用元:糖尿病ネットワーク
ウォーキングが腸内フローラを改善 運動をすると腸内菌が健康に - 2016年01月26日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/024666.php
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