コラム
2016/05/16

日本は世界○位の糖尿病大国!34年で2倍以上に増加

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今回は、増え続ける世界の糖尿病患者と医療費に関するニュースをお届けします。

日本の糖尿病の医療費は8兆円 世界第7位の糖尿病大国に

本サイトの「(図解)数字で知る、自分だけじゃない糖尿病」でも推定される2035年の糖尿病人口をわかりやすくご紹介していますが、世界的に糖尿病人口が増え続けていることをご存知の方は多いのではないでしょうか?
そして、糖尿病人口が増えるということは、医療費も増えることはイメージしやすいですよね。

世界中の約500人の研究者の協力を得て行われ、医学誌に紹介された調査によると、世界の糖尿病に関する医療費は年間で90兆円とも言われ、中国で18.5兆円、アメリカで11.4兆円に上る中、日本の医療費はインドと並ぶ8兆円にも上り、世界の上位に入っています。

この糖尿病の医療費には、心臓病、腎臓病、網膜症による視力障害、動脈硬化が引き起こす下肢切断などの、糖尿病の合併症の医療費も含まれています。なお世界の糖尿病医療費について、国際糖尿病連合(IDF)も調査結果を発表していますが、今回の調査は世界保健機構(WHO)が主導して行ったものです。

そして、世界の成人の糖尿病人口はというと、過去34年間で1億800万人から4億2,200万人に増加しています。約4倍も増加しているとはちょっと驚きです。

糖尿病人口の多い上位10ヵ国は、以下です。
(1)中国(1億290万人)
(2)インド(6,450万人)
(3)米国(2,240万人)
(4)ブラジル(1,170万人)
(5)インドネシア(1,170万人)
(6)パキスタン(1,100万人)
(7)日本(1,080万人)
(8)ロシア(1,070万人)
(9)エジプト(860万人)
(10)メキシコ(860万人)

糖尿病人口の増加を食い止めるための活動が各国でなされており、スイス、オーストリア、デンマーク、ベルギー、オランダなどは成功しているそうですが、世界第7位となっている日本の糖尿病患者数は、過去34年間で470万人から1,080万人と2倍以上に増えているそうです。

上位6か国は人口も多いので、糖尿病患者数も多いということだと思いますが、日本は8位のロシアや10位のメキシコより人口が少ないにもかかわらず、糖尿病患者数が第7位ということから、割合としては他国よりも患者数が多いということになります。

政府や医療機関はさまざまな対策を行っているといいますが、残念ながら、現時点では糖尿病人口抑制の効果はあらわれていないようですね。

インペリアル カレッジ ロンドン公衆衛生学部のマジッド エザティ教授は、「糖尿病予備群の段階、あるいは糖尿病の初期の段階で、効果的に治療を行い合併症を予防することが重要です。それを実行するために保健システムを整備し、医療財政を確保する必要があります。」と言っています。

以前「大切なのは治療の継続!合併症を防ぐためにできること」でも、合併症を防ぐことは医療費の削減にもつながるというニュースをお伝えしましたが、糖尿病とうまくつきあうに大切なことは、『長期にわたり良好な血糖コントロールを維持し、合併症を予防すること』ですね。

全てを完璧に行うのは難しいと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、治療を継続することがとても大事ですので、無理せず続けていきましょう☆

 

▶元記事を読む

※引用元:糖尿病ネットワーク
日本の糖尿病の医療費は8兆円 世界第7位の糖尿病大国に - 2016年04月11日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/025331.php
[日本医療・健康情報研究所] Copyright @ 2016 Soshinsha.

※このコラムは、「糖尿病とうまくつきあう」サイトに掲載されたものです。
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