女性に多い病気と思われがちな骨粗しょう症ですが、男性の骨粗しょう症が増加しているのだそう!今回は男性の骨粗しょう症に関するニュースをお届けします。
骨粗しょう症については「糖尿病だと骨折リスクが2倍! その予防策とは!?」でも取り上げましたが、骨密度が低下したり骨質が劣化したりして骨の強度が低下する病気です。骨粗しょう症になると骨折しやすくなります。そして、その骨折が原因で腰痛や寝たきりになってしまうこともあります。
「骨粗しょう症=女性に多い、女性がなる」というイメージが強いため、男性は全体的に検査をおろそかにする傾向があるようです。
実際、男性の骨粗しょう症は女性の約1/3とされているようですが、男性が骨粗しょう症を発症しないわけではありません。
日本でも現在220万人以上の男性が骨粗しょう症を発症していて、骨折後の死亡リスクの上昇や生活障害の度合いは、男性の方がより深刻なのだそう。
男女とも更年期以降に骨粗しょう症が進行しやすくなりますが、男性は男性ホルモンの低下によってリスクが高まります。また、男性の骨粗しょう症のもうひとつの特徴は、糖尿病、高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病(CKD)などの生活習慣病との合併が多いという点で、これらの生活習慣病が骨の質を劣化させ骨粗しょう症を進行させます。
では、どのように予防すればよいのでしょうか。前述のニュースでも取り上げた予防策の中の1つである「運動」に注目してみましょう。
骨粗しょう症を予防するために『カルシウム摂取+日光浴+運動』が推奨されています。日光浴によりビタミンDを体内で合成すると共に、ウォーキングや筋力トレーニングなどの運動により骨に縦方向の刺激を加えることがよいそうです。
最も勧められている運動はウォーキングです!何となく歩くのではなく、姿勢を真っ直ぐに正し、広めの歩幅でリズミカルに歩くことが望ましいそうですよ。
また、レジスタンス運動と呼ばれる筋力トレーニングも効果的です。例えばスクワットではしゃがみ込む深さを調節する、机などに手をついて行う、何かを持って行うなどのちょっとした工夫で負荷を調整できるので、こちらも無理なく取り入れられそうですね。
米国のミズーリ大学の研究によって、男性がスクワットなどのレジスタンス運動を習慣として続けると 骨密度が上昇することが明らかになっています。負荷のかかるレジスタンス運動は、筋肉をつける・体脂肪を減らすために行うことが一般的ですが、骨粗しょう症の予防にも効果があるということですね!
運動程度や種類などと中年期以降の骨密度の関連性も調べられており、その結果、成年期までに運動を多く行っていた人は、中年期以降に骨密度が高く、骨粗しょう症のリスクが低いことが明らかになりましたが、さらに中年期以降に運動をはじめた人でも、活発なウォーキングや筋力トレーニングを行うと、骨密度が改善することも分かっています。
今から始めても遅くないということですね。効果を得るためには継続することが大切なので、今運動を行っている人はぜひ継続してくださいね☆
ただし、運動は「安全に」行わなければいけません。定期的な骨密度の検査を行ったうえで実施するようにしましょう。
特に骨折の経験がある方や関節痛がある方は無理に始めたりせず、医師に相談してから運動してくださいね。
※引用元:糖尿病ネットワーク
男性の骨粗しょう症を予防 ウォーキングや筋トレで骨を強くする - 2016年04月07日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/025319.php
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