コラム
2018/07/17

台所のドクター「アブラナ科野菜」で心疾患・脳卒中・がんリスクが低下!?

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今回は「アブラナ科野菜」について、こんな記事をご紹介いたします。

「アブラナ科野菜」で糖尿病改善 心疾患・脳卒中・がんリスクが低下

みなさん、「アブラナ科野菜」と聞いてどんな野菜が思い浮かびますか?またどんな効果があるかを知っていますか?

健康のために野菜を多く摂るように心がけている、という方は多くいらっしゃるかと思いますが、どんな野菜にどんな効果があるのかを把握するのは難しいですよね。

今回はさまざまな野菜がある中で、台所のドクターと呼ばれる「アブラナ科野菜」の効果についてご紹介します!

栄養価の高いアブラナ科野菜

キャベツ・ダイコン・小松菜・ブロッコリー・白菜・チンゲンサイ・・・これらはどれもアブラナ科野菜と呼ばれ、「台所のドクター」と言われるほど栄養価の高い野菜です。

このアブラナ科野菜を多く食べている人は、死亡リスクが低下することが、日本の代表的なコホート研究である「JPHC研究」によって明らかになりました。

野菜は低カロリーで食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富に含まれるだけではありません。体に良い作用をするフィトケミカルも含まれているので、ぜひ糖尿病の食事療法に活用したい食品です。

なかでもアブラナ科野菜には、抗がん・抗炎症・抗酸化活性の作用がある「イソチオシアネート」が多く含まれています。わさびやダイコンなどの、鼻にツーンとくる刺激のもとである辛味成分がこのイソチオシアネートです。

アブラナ科野菜で死亡リスクが低下?

「JPHC研究」は日本人を対象に、さまざまな生活習慣と、がん・2型糖尿病・脳卒中・心筋梗塞などとの関係を明らかにする目的で実施されている多目的コホート研究です。

国立がん研究センターなどの研究チームは、国内の11保健所管内に1990年から1993年に在住していた45~74歳の男女約8万8,000人を対象に、2014年まで追跡して調査を行いました。

食事についての調査では、アブラナ科野菜(キャベツ・ダイコン・小松菜・ブロッコリー・白菜・チンゲンサイ・カラシ菜・フダンソウ・たくあん・野沢菜漬け・白菜漬け)の摂取量によって5つのグループに分類して比較しました。

すると全死亡リスクは、アブラナ科野菜の摂取量がもっとも少ないグループと比較して、もっとも多いグループでは、男性が14%、女性が11%低いことが明らかになりました。

がん、心疾患、脳血管疾患の死亡リスクが低下

さらにアブラナ科野菜の摂取と疾患別の死亡との関連を調べたところ、男性では、摂取量がもっとも多いグループの死亡リスクはがんが16%低下しました。有意差は出なかったものの、心疾患でも17%、脳血管疾患では11%、それぞれ低下しました。

女性では、アブラナ科野菜摂取量がもっとも多いグループの死亡リスクは心疾患が27%、外因が40%、それぞれ低下しました。有意差は出なかったものの、脳血管疾患でも22%低下しました。

個別のアブラナ科野菜と全死亡リスクの関連についても調べてみたところ、男性ではブロッコリー・たくあん摂取量がもっとも多いグループで、女性ではダイコン・ブロッコリー摂取量がもっとも多いグループで死亡リスクが減少したこともわかりました。

アブラナ科野菜のイソチオシアネートの効果

なぜアブラナ科野菜の摂取量が多いと死亡リスクが低下するのか?

この疑問に対して研究チームは、「アブラナ科野菜にはイソチオシアネートや抗酸化性ビタミンなどが多く含まれている」と指摘しています。それらの抗炎症および抗酸化作用が死亡リスクの低下に寄与している可能性があるのだそうです。

喫煙状況別で調べたところ、男性では喫煙状況に関係なくアブラナ科野菜摂取量が多いグループで全死亡リスクが低下する傾向がみられました。イソチオシアネートを多く摂取することで、たばこに含まれる発がん物質前駆体の活性化が抑制されているとみられます。

女性では、アブラナ科野菜の摂取量が多いと、心疾患や脳血管疾患の死亡リスクが低下することは、過去の研究でも確かめられています。研究者は「イソチオシアネートの抗炎症作用によるものである可能性がある」と、説明しています。

また、アブラナ科野菜を摂取することで、認知機能の改善効果・抑うつの予防効果を得られるという報告もあり、そのことが事故死や自殺予防につながっている可能性もあるのだそう。

厚生労働省の食事ガイドラインでは、野菜摂取の目標量を「1日350g以上、そのうち緑黄色野菜を120g以上」としています。毎日食べる野菜にアブラナ科野菜を含めると、健康増進の効果を得られそうですね。

たまきも毎日野菜を摂ることを意識していますが、これからはそれぞれの野菜にどんな効果があるのかも意識して食事をしたいと思います!

 

▶元記事を読む

※引用元:糖尿病ネットワーク
「アブラナ科野菜」で糖尿病改善 心疾患・脳卒中・がんリスクが低下 - 2018年06月22日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/028190.php
[日本医療・健康情報研究所] Copyright @ 2018 Soshinsha.

※このコラムは、「糖尿病とうまくつきあう」サイトに掲載されたものです。
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4件のコメントがあります。
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  • 勉強になります
    2024/09/10
  • 色んな野菜を食べようと思います!
    2024/07/04
  • 調査結果が詳しく載ってるのがいい☆
    これまで「アブラナ科野菜」とゆう言葉自体、聞いたこともなくタメになるコラムでした☆
    ブロッコリーと大根は家族みんな好きなので、これからも積極的に取り入れたいし、他のお野菜も工夫しながら取り入れたらいいなぁ〜と思います☆
    2022/12/04
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