今回は「2017年国民健康・栄養調査」について、こんな記事をご紹介いたします。
厚生労働省が2017年「国民健康・栄養調査」の結果を発表しました!普段はみなさんそれぞれが生活の中で健康を意識されているか思いますが、全国的にはどのような結果になったのでしょうか?一緒にみていきましょう!
調査の結果、男性の18.1%、女性の10.5%で「糖尿病」が強く疑われることがわかりました。前年度に比べ、男性で1.8ポイント、女性で1.2ポイント増えています。
以下のように年齢層別にみると、男女のいずれでも年齢が上がるにつれて「糖尿病が強く疑われる人」の割合が上昇していますね。
その他の結果をみると、BMI(体格指数)では、25以上の肥満の割合は、男性で30.7%、女性で21.9%と、この10年間ではほぼ横ばいです。肥満者が多い年齢層は以下のようになっています。
<肥満者が多い年齢層>
●男性
・40代:35.3%
・60代:34.1%
・30歳代:32.0%
●女性
・70歳以上:26.5%
・60代:25.8%
・50代:22.2%
「健康日本21(第二次)」では、20~60歳の男性の肥満の割合を28%に抑えることを目標にしていますが、現状は32.8%で目標に達していません。
またBMI(体格指数)が18.5未満の「やせ」の割合は、男性で4.0%、女性で10.3%。特に若い女性でやせが多く、20~29歳で21.7%、30~39歳で13.4%、40~49歳で10.1%に上ります。
血圧については、最高血圧の目標は、40~89歳で男性134mmHg、女性129mmHgに対して、女性はほぼ目標に達しています。
<最高血圧の平均値>
・男性:135.2mmHg(前年度より0.9mmHg増加)
・女性:128.9mmHg(前年度より1.6mmHg増加)
また最高血圧が140mmHg以上の人の割合は、男性で37.0%、女性で27.8%となっています。
脂質では、総コレステロール値が240mg/dL以上の人の割合を、男性で10%、女性で17%に抑えるのを目標としています。
<総コレステロールが240mg/dL以上の人の割合>
・男性:12.4%(前年度より2.6ポイント増加)
・女性:19.8%(前年度より2.5ポイント増加)
またnon-HDLコレステロール(総コレステロールからHDLコレステロールを引いた値)は、動脈硬化を引きおこすすべてのコレステロールをあらわします。
<non-HDLコレステロールの平均値>
・男性:142.9mg/dL(前年度より3.0mg/dL増加)
・女性で143.2mg/dL(前年度より3.2mg/dL増加)
総コレステロール値が高くなると、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの循環器疾患リスクが高まります。「成人女性のほぼ2割が高コレステロール」という状況は望ましくありません。non-HDLコレステロールを下げるのも目標のひとつで、保健指導の課題はまだ多いようですね。
※引用元:糖尿病ネットワーク
男性の18%、女性の11%が「糖尿病」 2017年国民健康・栄養調査 - 2018年09月19日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/028457.php
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