今回は、「魚を食べる食事」と「糖尿病」の関連性ついて、こんな記事をご紹介いたします。
みなさんは普段、どのくらいの頻度で「魚」を食べていますか?
日本食には、焼き魚やお刺身、煮魚など魚を中心としたメニューが数多くあります。そのように食卓を支えてきた「魚」ですが、多くの健康パワーを持つことで知られています。
さらに驚くことに、「魚をよく食べること=糖尿病の危険性まで低下させる」という研究が発表されました。その理由は、血糖コントロールとインスリン抵抗性の改善が期待できるから。
そこで今回は、「魚」が持つ健康パワーと、どの程度「魚」を摂取したらカラダに良いのか詳しくお伝えします。
多くの健康パワーを持つ「魚」。その鍵は、魚が持つ「脂肪」にあります。
イワシやサバ、サンマなどの青魚やマグロに多く含まれるのは「n-3系不飽和脂肪酸」と呼ばれ、DHA(ドコサヘキサエン酸)や、EPA(エイコサペンタエン酸)はその一種です。
体内で生成することができないため、食品から摂取することで健康パワーを得ることができます。例えば、中性脂肪を下げ、血栓(血のかたまり)ができるのを防ぐため、肥満や動脈硬化を予防する働きがあります。
また、魚に含まれるのは良質な「脂肪」だけではありません。タンパク質、ビタミンDやビタミンB、ミネラルも含まれているため、栄養価の高い食物です。日本が世界でトップの長寿国を誇る秘訣のひとつは、魚を中心とした健康的な日本食にあるのではないでしょうか。
冒頭に少し触れたように、「魚を多く食べる男性ほど、糖尿病の発症リスクは低下する」ことが、国立がん研究センター、国立国際医療研究センターなどが実施している多目的コホート研究(JPHC研究)において明らかになっています。
40~75歳の日本人5万2,680人を対象にした調査結果をみると、男性では魚介類摂取が多いほど糖尿病発症のリスクが低下する傾向がみられました。また、摂取量がもっとも多いグループでは、もっとも少ないグループに比べ糖尿病のリスクが27%も低下していたのです。
もっとも多いグループは、週に男性:172g、女:163gという量の魚を食べており、(1切れ当たりの重量目安:サバ40g、サケ90g)魚を脂の量で分けると、脂の豊富なサケ、マス、アジ、イワシ、サンマ、サバ、ウナギ、タイ類などが糖尿病のリスクを低下させることがわかりました。
さらに、ハーバード公衆衛生大学院が発表した研究によると、サケやイワシなどの脂肪の多い魚を週に2~3回食べると、心臓病による死亡リスクが最大で36%減少することがわかっており、動物の肉を食べ過ぎない代わりに、魚を増やすことを勧めています。
脂肪の多い牛肉や豚肉、ハム、ソーセージなどの加工肉に含まれる「脂肪」は、多く摂りすぎると血液中の悪玉コレステロールが増えやすくなります。
対して、魚が持つ「脂肪」は上記でも説明したように健康パワーがたっぷり。そのため、魚を食べることが、脳卒中、うつ病、アルツハイマー病など様々な慢性疾患のリスクを減少させる可能性まであるのです。
ここまで健康パワーを多く持つ「魚」。今まであまり食べてこなかった方も、是非これを機に日々の献立に積極的に魚を取り入れてみましょう。たまきも、魚料理のレパートリーを増やし、カロリーや調理方法も考慮しながら頻繁に食べるようにしていこうと思います♪
※引用元:糖尿病ネットワーク
「魚」を食べる食事スタイルが糖尿病リスクを低下 サプリメントの効果は? - 2019年06月28日
https://dm-net.co.jp/calendar/2019/029252.php
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