がん治療とお口のトラブルには密接な関係があります。口腔ケアと全身の健康に関する研究を続けてきたサンスターは、がん治療における口腔ケアの重要性に着目し、医療関係者や患者さんの意見をくみあげた、口腔ケアの研究開発や情報発信に取り組んでいます。 がんとたたかう方のお役に少しでも立てるよう、お口の悩みを軽減するための口腔ケア関連の情報を提供しております。
がん治療中のお口のトラブルを予防・軽減するために、歯科でのプロフェッショナルケアや処置と同時に自分で実施するお口のセルフケアは非常に重要となります。では、適切な歯みがきを行うためにどのようなハブラシを選べばよいのでしょうか。
口内炎(口腔粘膜炎)のある時でも、お口の中を清潔に保ち炎症部位からの感染を予防するため、歯みがき(ブラッシング)がお口のケアの一番の柱となります。この時期は、ハブラシが頬の粘膜にあたって痛みが出たり、歯磨剤が刺激になって痛みが出ることがあります。できるだけ、粘膜に刺激のない方法でみがきましょう。ハブラシ選びのポイントは以下のとおりです。
これらのポイントは粘膜への刺激を低減するだけでなく、悪心(吐き気やむかつき)・開口障害がある場合などにも、有効です。症状がある場合は無理をせず、主治医や歯科医と相談して自分にあったケア方法を見つけましょう。
みなさんは、ハブラシをどのくらいの頻度で交換していますか?
以前サンスターが行った調査では、同じハブラシを2ヶ月以上使っている人が、6割以上を占める結果になりました。(出典:2014年5月サンスター調べ n=1,000)
そもそもハブラシは、何故交換が必要なのでしょうか?
その1番の理由は、「交換時期が過ぎたハブラシは、みがき残しが出やすい」からです。使い続けたハブラシは、毛先が広がったり毛が磨耗することで歯垢を除去する効率が低下してしまいます。ヘッドの幅まで毛先が広がったハブラシ(毛の開き120%)で歯をみがくと、奥歯の歯間部において45%も清掃効果が下がることがわかっています(出典:奥歯の歯間部の清掃性に関する評価 サンスター調べ)。せっかく歯みがきをするなら、効率的にお口をきれいにしたいですよね。
その目安になるのが、毛先のかたち。ハブラシを後ろから見た時に、毛先がヘッドからはみ出し始めたら交換が必要です。サンスターは、同じハブラシで1日3回歯みがきした場合、約1ヶ月(約90回の使用)での交換を推奨しています。
ちなみに私は毎月1日を「ハブラシ交換の日」と決めて、自宅と職場のハブラシを交換しています!
1ヶ月間、ハブラシを清潔に管理するためのポイントは、使用後に水でよく洗い、風通しの良いところに置くことです。ハブラシのヘッドを上向きにし、他のハブラシにヘッドがくっつかないようにしましょう。
プロフェッショナルの視点から開発され、弱ったお口の中にやさしい低刺激タイプや、乾いたお口を保湿するタイプなど、お口のケアに適した商品ラインアップを取り揃えました。