がん治療とお口のトラブルには密接な関係があります。口腔ケアと全身の健康に関する研究を続けてきたサンスターは、がん治療における口腔ケアの重要性に着目し、医療関係者や患者さんの意見をくみあげた、口腔ケアの研究開発や情報発信に取り組んでいます。 がんとたたかう方のお役に少しでも立てるよう、お口の悩みを軽減するための口腔ケア関連の情報を提供しております。
「口内炎(口腔粘膜炎)ができるタイミングとは?~がん治療中の方へ~」で、口内炎がある時でもお口を清潔に保つためのケアが重要とお話しました。ケアには歯科医院や病院で受けられるプロフェッショナルケアと、みなさん自身がご自宅でできるセルフケアがあります。
セルフケアと一番大きな違いは、目では見えない歯や粘膜に付着したむし歯菌や歯周病菌に対して、ケアを行うことです。セルフケアでは除去が困難な状態(=バイオフィルム)になったむし歯菌や歯周病菌を破壊することができます。
歯石を取る道具を用いて歯面に付いた硬い付着物を破壊し除去します。その後は、再度汚れがつかないように歯面を滑沢に研磨します。これがPMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリー二ング)のことです。口内炎がある場合、症状にあわせた方法でプロフェッショナルケアを行いますので、歯科医師・歯科衛生士にお気軽に相談して下さい。
歯磨剤や洗口剤は香料などが含まれているため、刺激を感じた時は使用を中止しましょう。口内炎にハブラシがあたってみがけない時は、ヘッドが小さいものや毛先が柔らかいブラシに交換するなど試してください。
また、お口の粘膜を清掃する道具として、スポンジブラシがあります。
「柔らかいから」という意味でスポンジブラシを歯みがきに利用される方がいますが、歯にはハブラシを使用しましょう。スポンジブラシはハブラシより接触面積が大きいため、炎症部分に接触しやすくなります。口内炎がある時期は粘膜に刺激を与えないためにスポンジブラシで粘膜をケアすることは控えましょう。(ハブラシの選び方や交換時期に関しては別コラムでも紹介しています。)
口内炎の痛み、吐き気などで歯をみがくことが難しい時は、無理をせず主治の医師・歯科医師より処方されたうがい薬や生理食塩水で指導に従ってうがいをし、口腔内の衛生状態を良好に保つように心がけましょう。
プロフェッショナルの視点から開発され、弱ったお口の中にやさしい低刺激タイプや、乾いたお口を保湿するタイプなど、お口のケアに適した商品ラインアップを取り揃えました。