糖尿病に関する情報をお届けする「糖尿病ニュース」、今週注目するのは私たちの体を支える、保護するなど様々な役割をしている「骨」です!
「糖尿病患者は骨折に注意」というタイトルを見て、ドキリとした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
糖尿病の方は血糖コントロールの悪い状態が続くと、骨が弱くもろくなり、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)といった病気になりやすく、骨折もしやすくなってしまうのだそうです。(ご存じでしたでしょうか?)
糖尿病の方は骨折しやすく、その頻度はなんと糖尿病でない人のなんと2倍にのぼるそう。
なぜ骨がもろくなってしまうのかというと、それは骨に含まれているコラーゲンが高血糖のために劣化し、しなやかさを失ってしまうため。
糖尿病でなくとも、年を重ねると、つまずいたり人にぶつかったりしてバランスを失い転倒したりすることがありますよね。その拍子に、骨折してしまうリスクも考えられますので、糖尿病の進行状況を問わず、どなたにも気をつけていただきたいなと思います。
そこで骨折のリスクを避けるための、主な対策を3つご紹介したいと思いますが、実は目新しい情報ではありません。
その方法がこちらです。
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1つ目は「食事(特にカルシウムの摂取!)」。
2つ目は「運動」。
3つ目は「インスリンの保持」です。
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1つ目の「食事」では、特にカルシウムの摂取が推奨されています。
残念ながら日本人は男女ともに、どの年代でもカルシウムが不足しており、厚生労働省が推奨するカルシウムの1日の推奨摂取量を満たしていないのだそうです。
カルシウムが多く含まれている食材、例えば牛乳をはじめ、納豆や豆腐などの大豆類、いわしなどの小魚、わかめ、ひじきなどの海藻類を、ぜひ積極的にとっていきたいですよね!
2つ目は「運動」。
運動をすることで骨や筋肉が強くなり、転倒や骨折を予防することができます。ウォーキングもいいですね。またウォーキングなどの有酸素運動に加えて、「開眼片足立ち」や「スクワット」といった運動を行うことも、骨密度を高めるのに効果的なのだそうですよ。
そして3つ目は「インスリン」。
インスリンには、血糖値を下げる働きがありますが、それだけでなく骨を作る作用もあるのだそう。そのためインスリンを保持(補充)するための治療も重要です。
どなたにでもある骨折のリスク。ぜひご紹介した対策を参考にしてみてくださいね。
※引用元:糖尿病ネットワーク
糖尿病患者は骨折に注意 骨を丈夫に保つ対策が必要 - 2015年05月29日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/023504.php
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