皆さん、洗濯物が乾く理由について、不思議と思ったことがありますでしょうか。
私は、高校の時に化学の授業で学び、「あ~、そうなんだ。」などと思い、理解できていませんでした。
そう思っていると、大学入試の化学で関連する問題が出題されました。
今でもよく覚えています。
水が沸騰して水蒸気に変わるのは何となくイメージできると思いますが、
天日干しや乾燥機で乾かす場合は、100℃にして沸騰させているわけではありません。
そこで、今回は、洗濯物が乾く理由について紹介したいと思います。
不思議と思った方、今まで特に何も感じなかった方など、是非、一読して頂ければ嬉しいです。
1:洗濯物が乾く要素と原理
洗濯物が乾くのに重要な要素な四大要素→「温度」、「湿度」、「風力」、「表面積」です。
最初の二つはよく聞くかもしれません。後半の二つはなかなか馴染みがありませんよね。
それでは、どうしてこの四つが重要なのかを説明していきます。
気温が高く、湿度が低ければ洗濯物はよく乾きます。
気温が高ければその分、水分が蒸発しやすくなります。
湿度が低ければ、空気は乾燥し水分が外に逃げやすくなります。
風力、風は空気を循環させてくれます。
表面積というのは、洗濯物の表面積のことを指しています。
洗濯物を大きく広げれば、空気に触れる面は大きくなり、洗濯物は乾きやすくなります。
こうした理由から、「温度」「湿度」「風力」「表面積」が重要となるのです。
まとめると、気温が高く、湿度が低く、空気が循環しています。
洗濯物が大きく広がると、洗濯物は早く乾くというわけです。
→洗濯物の表面に触れている空気が乾燥します。繊維に含まれる水分が蒸発して、洗濯物の表面にある空気に水分の膜を作ります。次に、風によって、その水分を含んだ空気の膜が吹き飛んで、繊維の表面は乾燥した状態になります。すると衣類の内側の水分が再び表面に移動し、新しい水分の膜を作ります。風によって吹き飛ばされると、繰り返して洗濯物が乾くのです。
2:洗濯物をより早く乾かすためには
①:乾いた温度の高い風を送る→空気の温度が高いと水蒸気を多く含めるので、早く乾かすことができます。
温度が高いと、衣類が縮んだりすると言われているため、乾燥機では適切な温度に調整されながら供給されます。
②:乾燥させたい水の温度を高くする→乾燥させる水自体の温度が高ければ、水の周りの空気も温められ、乾燥しやすくなります。
③:湿った空気をすぐに取り除く→空気は流れがないと水蒸気を含みます。そのまま飽和湿り空気になります。
洗濯物は乾燥しなくなるので、より早く水蒸気を含んだ空気を排除するというのも重要になります。
気温が高く、乾燥していて風が多い日が一番洗濯物が乾きやすいということです。
*飽和湿り空気→湿った状態で飽和している空気のことです。 相対湿度は100%です
3. 洗濯物を乾かすのに良い組み合わせとは
暖房、除湿器、扇風機です。
①:まず、空気を温めるための暖房です。電気ヒーターなども良いと言われています。
*灯油ヒーターなどは、燃料中の水分を含んだ熱風が供給されるので、乾燥には不向きです。
②:空気中の水分を取り除く除湿器です。
結構強力なタイプまであるようなので、雨の日も安心ですね。
③:最後に、見落としがちなのが空気を循環させる扇風機です。
これがあるかないかで乾燥スピードは大きく変わります。
4:まとめです。
・洗濯物が乾くのは、空気に水分を奪われるから
・空気は温度によって含める水分量が変わる
・暖房、除湿、送風が洗濯物を早く乾かす条件になる
皆さんいかがでしょうか。
一部難しい説明があるかもしれませんが、申し訳ございません。専門的な話は省いています。
1は難しくて申し訳ございません。短くしようと思いましたが、省くことが出来ませんでした。
日常の不思議も、科学的に「なんで?」と少しでも疑問に思うと面白いかもしれません。
2023/07/25