*本投稿は、あくまで、みなさんの日常生活の知恵として参考にしていただければ幸いです。
犬や猫についての医療に触れることや相談については回答致しかねますので、ご了承くださいませ。
あくまでも一般論や論文などの知見に基づいての投稿となります。
皆さん犬や猫の口腔内についてどのように思われていますか?
ペットとして飼われている方も、今まで気にしたことがなかったなど様々意見があるかと思います。
今回は、犬と猫の歯全体について紹介していきたいと思いまます。
①:犬の口腔内について
・犬は人(pH6~7)と異なり、口腔内の環境がpH8.5前後のアルカリ性です。
→虫歯になりくいと言われています。
→矛盾するようですが、ごくまれに、虫歯になる犬も
→人からお菓子をよくもらっている犬からは、虫歯が見つかった報告があります。
→犬の歯垢(プラーク)は約3~5日で固まり、歯石になると言われています。
→反対に虫歯菌が発生しにくく、歯周病菌が繁殖しやすい環境であることが特徴
→ミニチュアダックスフンド、トイプードルなどが歯周病になりやすい傾向が
②:犬の乳歯と永久歯について
・子犬→通常28本の乳歯
・成犬→42本の永久歯
・乳歯は、生後8週目までに乳歯28本が揃うらしいです。
→犬歯、切歯、前臼歯があります。
→後臼歯はありません。
・永久歯は、生え変わる時期には個体差があります。
→生後12週くらいに切歯から抜け始めると言われています。28週齢くらいまでに完全に永久歯に生え変わります。
→上下合わせて42本あります。
→知らない間に、抜けていることが多いらしいです。食事と一緒に飲み込んでしまうことも多いと言われています。
③:猫の口腔内について
・猫の口腔内のpH 7.5~8.5とアルカリ性であります。人の口腔内は、pH6~7であるため違いますね。
→そのため、犬と同様に虫歯になりにくいと言われています。
→ごくまれに、虫歯になる猫もいるらしいです。
→猫の場合、プラークは約1週間で固まり、歯石になると言われています。
→犬と同様、歯周病菌が繁殖しやすい環境であります。
・虫歯よりも恐ろしいのが歯周病です。
→2歳までの猫の約70%が歯周病になっていると言われています手。
→歯石は年を取るごとに付着率も上がってくると言われています。
→歯周病はシニアの猫に起こりやすい病気です。
④:猫の乳歯と永久歯について
・生後2~3週間で乳歯が生え始め、生後約8週間で26本の乳歯が生え揃うらしいです。
→生後3ヶ月から6カ月の間で、永久歯に生え変わると言われています。
→永久歯は、切歯が上下6本、犬歯が上下2本、前臼歯が上下6本、後臼歯が上下2本づつで合計30本となります。
→切歯が小さいのが特徴です。
→猫の場合も、抜けた乳歯を飲み込んでしまう事が多いらいしです。
⑤:猫の永久歯が溶けていく原因不明の病気
→破歯細胞性吸収病巣(はしさいぼうせいきゅうしゅうびょうそう)
あるいは歯頸部吸収病巣(しけいぶきゅうしゅうびょうそう)とも言われています。
→永久歯が溶けて、あごの骨に吸収されてしまう病気があります。
→年を取るにつれて増加する傾向があると報告されています。
→予防法も治療法も全く確立されていません。
→口臭や食欲不振の傾向があるようです。
→この病気は歯周病と全く異なります。
⑥:まとめ
・犬の歯石→約3~5日
・猫の歯石→約1週間
・人間の歯石→約2週間
・犬と猫の口腔内はアルカリ性
・人間の口腔内は中性付近
以上です。
犬や猫の口腔内や歯についていかがでしょうか。
犬や猫の口腔内は人間と異なり、アルカリ性に傾いていますね。
犬や猫はプラークから歯石になるまで、非常に速いのでしっかりお手入れが必要ですね。
それでは、また次回の投稿でお会いしましょう。
2023/10/13