確か、去年の6月頃に話題となっていましたが、皆さん、国民皆歯科健診について聞いたことありますでしょうか。
簡単に言うと、現在は高校まで義務づけている歯科健診を、全国民が年に1回受診することを目標とした制度です。
全世代での歯科健診を生涯に渡って制度化することで、お口の健康を守ることを目的とされているそうです。
「義務」ということで重くなる方がいるかもしれませんが、要するに費用を国が負担して、全国民が年に1回歯科健診を受けられる仕組みをつくるということです。課題や問題が多く、実現には時間がかかりそうであると思っています。
背景としては、あくまでも自身の見解ですが、2点あると思います。
①:日本の歯科健診受診率は、海外の先進国と比較して非常に低いことが要因であると思っています。
実際に歯に痛みなどの違和感があった時に、歯科医を受診するという人が大多数といわれています。歯の健康に対する意識は、決して高くないのが現状です。
②:日本は、高い歯科技術がありながら、80歳時点での平均残存歯数が約15本に留まることも要因であると思っています。親知らずは生えなかったり、抜いてしまう場合もあるため、歯の本数は人により28本~32本となります。定期的な歯科健診の受診率を上げたいことが要因であるとも思っています。
年齢を重ねるに連れて、むし歯や歯周病だけでなく食べ物が、噛めない、飲み込みにくいというのも深刻な問題です。近年、このような口腔内の衰えが全身の病気にも関わっているというエビデンスも積み重なってきました。このような点が、国民皆歯科健診が一歩前進できた要因だと思っています。国民皆歯科健診を普及や促進させることで、口の健康から体を健康にすること、健康寿命を延ばすことにつながると私は考えています。
以上です。
いかがでしょうか。
長くなって申し訳ございませんが、皆さんはいかがお考えでしょうか。
2023/02/23