【Q】 赤ちゃんのうんちの色がいつもと違います。どうしたらいい?
【A】 黄色・緑色・茶色であれば問題はありませんが、赤色・白色・黒色であれば注意が必要です。
赤ちゃんが口にしたものは、胃、小腸、大腸へと運ばれた後、肛門から排泄されます。たくさんの消化管を通るうんちには、赤ちゃんのカラダの中の調子を伝えるサインが詰まっています。
赤ちゃんの体調変化にいち早く気づくためには、毎日の「うんちチェック」を習慣にするのがおすすめ。母子手帳にとじ込みの「便色カード」も活用し、うんちの時間、色や形状、食べたものなどをメモしておきましょう。そして、いつもと違う場合は赤ちゃんの様子をよく確認し、必要に応じて医師に相談するのが重要です。
<問題ないうんち>
<心配なうんち>
次のようなうんちの場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
赤ちゃんは消化機能が十分に発達していないので、飲んだものや食べたものが、うんちの色や形状にそのまま残ってしまうことも少なくありません。
たとえば、トマトやニンジンを食べると、赤色のうんちに。母乳やミルクをたくさん飲む赤ちゃんは、脂肪とカルシウムでできたつぶつぶが混じったうんちに。食用色素の色がうんちに影響する場合もあります。
一般的に、母乳で育っている赤ちゃんは排便回数が多く、うんちがやわらかい傾向にあります。
生まれて初めてのうんちは胎便と呼ばれます。黒っぽい緑色なのは、お母さんのおなかの中で飲んだ羊水や栄養分が含まれているから。数日で普通のうんちに変化します。
しばらくの間は、ゆるゆるでやわらかいうんちが1日に何度も出るので、「もしかして下痢?」と心配になるかもしれませんが、これが普通の状態です。ただし、排便の回数には個人差があることも覚えておきましょう。
生後2週間をすぎる頃から、水っぽい液状から泥のようなうんちに変化し、色は黄味が強くなります。この黄色は肝臓から出る胆汁色素のビリルビンによるものです。その後、離乳食が始まると、徐々に茶色く固いうんちへ変わっていきます。
このように、うんちの色や形状は赤ちゃんの成長とともに変化します。緑色のうんちややわらかいうんちが出るのは正常な発育の過程ですが、赤ちゃんの様子やミルクの飲み方などを観察して、体調の変化に気づいたら受診するとよいでしょう。うんちがついたおむつかうんちを撮影した画像、「うんちチェック」の記録を持って行くと、診断に役立ちます。