お子さんの「仕上げみがき」に、かなり手こずっている、というお母さんお父さんは多いのではないでしょうか。
泣いて嫌がるお子さんが相手ではかなりのストレスですし、ましてや毎日ともなると、「乳歯はどうせ生え変わるし、少しくらいサボってもいいかな?」という気持ちになってしまうかも?
でも実は、ムシ歯が原因で乳歯が早く抜けてしまうと、その下にある永久歯がうまく育たなかったり、奥歯が前に寄ってきたりして、歯並びが悪くなってしまうこともあるんです。今ある乳歯だけでなく、未来の歯にも影響が出るとなると、やっぱり仕上げみがきは大切!と考えた方が良さそうです。
そもそも、仕上げみがきっていつから必要なのでしょうか。子どもが嫌がらないコツなども知りたいところ。そこで、サンスター千里歯科診療所 小児歯科専門医 宮本先生に、これらの疑問に答えてもらいました。
Q. 仕上げみがきは何歳から?何歳まで必要?
A. 上の前歯が生える1歳頃になれば仕上げみがきをスタート。小学校低学年までは毎日必ずしてあげましょう。本人みがきが上手になるにつれて回数は減らしてもOKですが、小学生の間は週に1回はチェックしてあげると安心です。
Q. 仕上げみがきにふさわしいハブラシは?
A. ヘッドがコンパクトなものがおすすめです。本人みがき用は子どものお気に入りのもの、仕上げみがき用は、みがきやすいものを選んであげるとよいでしょう。特に仕上げみがき専用のハブラシはヘッドが小さくハンドル部分が長いのでおすすめです。
Q. 1日に何回必要?
A. 1日1回、寝る前に必ずしてあげましょう。夕食後すぐでもOKです。
Q. 特に気をつけてみがく場所は?
A. 上の前歯、奥歯の溝、6歳臼歯(6歳前後に1番奥に生えてくる最初または2番目の永久歯)の溝など、ムシ歯になりやすいところはしっかりと。
Q. やりやすい方法、コツは?
A. 姿勢は寝かせみがきがおすすめ。上の前歯をみがく時は、ハブラシが上唇小帯(上唇とハグキの間にあるスジ)やハグキに当たると痛いのでイラストのように上唇小帯に指を乗せて行います。
Q. 子どもが嫌がる時はどうしたら?
A. 毎日の歯みがきを習慣づけることは大切です。歯みがき嫌いを克服するコツを、ぜひ参考にしてください。
Q. もっと積極的にムシ歯予防したい場合は?
A. フッ素配合のハミガキを使ってみましょう。6歳臼歯(永久歯)が生え、吐き出しができるようになってきたら、フッ素洗口液をプラスするのもおすすめです。詳しくはこちらを参考に。
仕上げみがきを好きになってもらうために・・・
◎お子さんが好きな、3分ほどの動画や音楽をかけながら仕上げみがきを。「歯みがき=楽しい時間」を印象づけて。
◎スマートフォンと連動して歯みがきをサポートする「ガム・プレイ」を試してみては?モンスターを倒すゲームアプリで、歯みがきが楽しい時間になりそうです。
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