涼しくなってきて、外に出るのも気持ちがよい季節。秋はアウトドアにぴったりのシーズンですが、おうちの庭やベランダでもキャンプ料理が簡単にできるのを知っていましたか?やはり外で食べる料理は普段とは違った味わいがあります。初めてキャンプ料理をする人向けに、「これさえあれば大丈夫!」なグッズを紹介します。
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10月3日は登山の日!これを機に、登山やキャンプをはじめてみるのもいいのではないでしょうか?また、最近は自宅で気軽にアウトドア気分を味わえるような「おうちキャンプ」をする方も増えているそう。この時期のキャンプの醍醐味は、どんなところにあるのでしょう。アウトドアショップの店長、幸野瑠佳さんに伺いました。
「キャンプの人気シーズンは春と秋です。やはり気候がいいですよね。夏に比べると湿気も少なく、虫もあまりいないので快適です。一番の醍醐味は紅葉でしょうか。秋の味覚をアウトドアで味わうのは格別ですよ」
秋は旬の食材がたくさん。外で食べるとまた違うおいしさ!
最近は「おうちキャンプ」をする方も増えているそうですね。どんなふうに楽しむのでしょうか。
「自宅に広めのお庭があれば、そこでテントを張ってキャンプする方もいます。テントまでは無理でも、キャンプ用のチェアやテーブルがあれば雰囲気は出ます。夜にランタンなどを置けば、非日常なイベントになりますよ。自宅でのキャンプ料理は、材料の準備がキッチンでできるのがよいところです」
自宅に広い庭があれば、テントを張ったり、バーベキューをしたり、楽しそうですね。庭のない人は、ベランダでも楽しめるのでしょうか?
「ベランダでも楽しめます!小さめなグリルとチェアを出して、肉や野菜を焼くだけでも特別感が出ます。やはりランタンを使って夜に楽しむのがおすすめです。煙やにおいが気になるなら、扇風機で外に向かって飛ばすようにすると、隣人の迷惑になりにくいでしょう。また、炭に脂が垂れ落ちると煙が出るので、脂が落ちない食材や、網焼きではない調理方法にするとよいと思います」
ベランダで炭火焼をしたければ、肉の脂が炭に落ちないように気を付けましょう。
①必需品!軽くて折りたためるチェアー
キャンプ料理を楽しむためにそろえたいグッズは、まず座るためのイス。人数分が必要です。軽くてコンパクトなものなら、荷物の負担にもなりません。
(ステンパーツ)7075キュービックチェア-AF 2,700円(税込2,970円)
約300gと軽くて、小さくたためるのが人気。小さいわりに安定感もあり、耐荷重100kgなのも安心です。
②キャンプ料理には、グリルがマスト!
グリルは、火を使う料理の必需品。やはりここでも、コンパクトにたためるものが持ち運びしやすくおすすめです。お湯を沸かす程度なら、畳むとタバコ1箱分ほどのサイズになるコンロもありますが、炭を使って本格的に楽しむならもう少し大きめがベター。
ピラミッドグリルコンパクト 4,500円(税込4,950円)
ポーチサイズに畳めるので、リュックの隙間にも入ります。お肉や野菜を焼くのにぴったり。
③簡単に火をおこせる炭もおすすめ!
ライターなどで1分ほど炎をあてるだけで火が付く手軽な炭。着火剤がなくても火をつけられるので手軽です。
④調理器具はコンパクトなものにしよう
朝食などは、網焼き以外も楽しみたいですよね。お湯を沸かしたり、ベーコンエッグを作ったりと楽しみたいなら、小さな調理道具がセットになっているものが便利です。
ツーリングクッカーセット 3,800円(税込4,180円)
小鍋・中鍋、お皿やコップがセットになっています。小さめなので、大人なら2人くらいまで。4人家族でも子どもが小さいならこれでも大丈夫とのこと!やはりコンパクトで持ち運びがしやすいのが便利です。
子どものためにデザートも作りたい!プラスαで、そんな楽しみも味わえるといいですね。
⑤おたのしみグッズもあると楽しい♪
ゴーフレットメーカー 3,900円(税込4,290円)
ホットケーキミックスでゴーフレットが作れます。そのまま食べても、フルーツや野菜を挟んでも。
1泊のキャンプの場合、1日目の昼はキャンプ料理はせず、近隣で食事か買ってきたものを食べるなどし、1日目の夜と2日目の朝にキャンプ料理をするパターンが多いのだとか。そのあたりを踏まえて、夜と朝の食材を持参する必要があります。
「包丁などを持っていくのは大変なので、自宅であらかじめ切っておき、ジップロックに入れてクーラーボックスに入れるとよいと思います。野菜などは前の日に準備しておき、傷みやすいお肉類だけキャンプ場の近くで購入する方も多いですね」
食材を入れて持ち運ぶにはクーラーボックスが必要。量が多ければキャリーバッグタイプが便利ですが、それほど多くなければリュックのように背負ったり、肩にかけられるタイプもあります。
ハイパー氷点下クーラーM 7,700円(税込8,470円)
保冷力が高く、持ち運びもしやすい形。中身の食材を使い切った後は、薄くたたむことができます。帰りはコンパクトになるのが嬉しい!
キャンプに行くのはもちろん、グッズをそろえるだけでもワクワクしてきてしまいます。しっかり準備して、屋外で気持ちのいい食事を楽しんでくださいね。
取材・記事 栃尾江美
撮影 石原敦志