「心身健康道場」は、大阪にあるサンスター社員の健康管理施設です。
健康診断で生活習慣病のリスクを指摘された社員は、全員ここに体験入門。
2泊3日、オリジナルの食生活や健康法を実践し、食事・身体・心のバランスを整えるきっかけを作ります。
現在は、心身健康道場で行う健康法が、楽しい旅の形にアレンジされた「健康道場ツアー」も一般の人が参加できるようになり、その体験者は約1万人になりました。また、今年の5月には、心身健康道場の取り組みの健康効果を学会で発表しました。
この道場のプログラムの中で、特に興味深いのが食事面。
今回は、入門者の良きアドバイザーでもある門脇道場長に、心身健康道場での食事の考え方と実践内容を聞きました。
門脇道場長いわく「まずは食事に対する意識を変えることが大切」。
食事とは「自然のいのち」をいただくこと。
それを意識できるよう、食事前に禅宗の食事(じきじ)作法である「五観の偈(げ)」を唱えています。
「食事が整うまでのことを思い、関わった人たちに感謝し、食事が身体と健康を作ることを意識し、心を正しく保ち人の役に立つことを誓う」という意味の言葉を唱えることで、毎回の食事に対して感謝が生まれ、じっくり味わって食べる習慣=食べ過ぎることなく満足感が得られる、太りにくい食事法が身につくのです。
食事は、朝は1杯の手作り青汁、昼と夜は玄米菜食。玄米と野菜中心の食事は、食物繊維が豊富で噛みごたえがあり、これも「じっくり噛んで、ゆっくり食べる」につながります。
心と食事の両面から、太りにくい食事法を身につける。それが、この道場の特長でもあるのです。
とはいえ、普段の生活でこれを実践するのは意外と大変。
そこで門脇道場長に、家でもできる3つのポイントを教えてもらいました。
1)ひと口食べたら箸を置く
ゆっくりよく噛み、食事を味わうことで満足感を感じやすくなる。
箸置きがあると、箸を置くことを意識しやすくなります。
2)飲み物は最後に
飲み物があると、食事を噛まずに流し込んでしまいがち。
さらに、身体を冷やさないようお茶は温かいものを。
3)テレビやスマホ等の「ながら食べ」をしない
「自然のいのちをいただくこと」を意識して食事に専念。
味や風味を感じるためによく噛むと、満足感が得られます。
このように、食事に対する考え方や習慣をちょっと変えるだけでOK。多くのサンスター社員を健康に導くきっかけを与えた門脇道場長のアドバイス、ぜひ試してみてくださいね。