あなたは1日のうち、どのくらい座って過ごしていますか?
毎日駅まで歩いたり、休日に散歩をしたり、健康を意識して歩く時間を増やしている方がいる一方で、移動中や仕事中などに無意識のうちに座ってしまっているという方も多いのでは?
世界20の国や地域で平日に座っている時間を調査した結果、なんと日本は世界でもっとも長い7時間という結果に!世界の平均が5時間というのですから、いかに日本人が座りすぎかがわかりますよね。
座りすぎの原因としては、パソコンでのデスクワークの増加や車での移動、帰宅後に長時間座ってテレビを見ていることなどが挙げられます。いずれも特別な習慣ではなく、誰にでも当てはまるような身近な生活習慣です。
では、座りすぎの生活は、カラダにどんな影響を与えるのでしょうか。
オーストラリアの調査では、座る時間が長い方は、短い方に比べて死亡リスクが高いという結果も。
近年の研究で、長時間座っていると脚の筋肉をほとんど動かさない状態が続くことから、代謝機能が落ちたり血流が悪化したりするなどして、肥満や糖尿病のみならず狭心症や心筋梗塞などの深刻な病まで誘発することがわかっているのです。
こうした状況を受けて、国内外で座りすぎを防ぐさまざまな取り組みが行われています。
オーストラリアでは、座りすぎが問題視されるようになった2000年以降、テレビCMで「脱・座りすぎキャンペーン」を実施。
イギリスは2011年に各国に先駆けて「座りすぎのガイドライン(英国身体活動指針)」を作成しました。
日本でも、オフィスに立ったままデスクワークができる「スタンディングデスク」を導入する企業や、座りながら運動できる椅子を開発するメーカーが登場するなど、座りすぎ解消に向けての動きが活性化しています。
オフィスのデスクや椅子を替えられなくても、大丈夫!座る時間がなるべく短くなるように、意識的にトイレ休憩を取る、遠くのコピー機を使う、ランチに出かけるなど簡単なことから始めてみましょう。
また、オフィスで座りながらできる ストレッチもおすすめです。
さあ、みなさん。健康のために立ち上がりましょう!