世界各国のハブラシの特徴や、日本との歯みがき習慣の違いについて紹介する「海外の歯みがき事情」。
大好評の「アメリカ編」「ヨーロッパ編」に続く第3弾は、「台湾編」です。
台湾に毎月1週間ほど出張しているというサンスター社員に、台湾の歯みがき事情について聞いてみました!
日本と同じアジア圏の台湾。歯みがき事情が似ているかと思いきや、かなり違いがあるとのこと。
まず驚くのが毛先のかたさ。日本では「かため」「ふつう」「やわらかめ」「超やわらかめ」などが揃いますが、台湾では「やわらかめ」「超やわらかめ」しか売っていないのが一般的なのだとか。
メーカーが広告で「やわらかめ」を推奨していることや、幼少期にオーラルケアがまだ浸透していなかった30代以上の人はハグキが不健康な状態のため、やわらかいハブラシでないと血が出てしまうということが理由なのだそう。
また、アメリカ製が多い歯科医院用のハブラシはヘッドが大きめなのも特徴です。みがき方も欧米式のパームグリップの人が多いようです。
売り場の様子にも、ちょっと不思議な特徴が。
台湾ではどのハブラシにもテスターが吊り下げられていて、毛先のやわらかさを触って確かめてから購入できるそう。やわらかさへのこだわりが半端ない!
また、親日家が多く、日本製品だけを扱うドラッグストアなどもある台湾では、日本製のハブラシやペーストの人気も根強いそうです。
中でも、サンスターの「Ora2」は20代後半の感度の高い女性たちに大人気!多くのドラッグストアや大型スーパーで取り扱っていて、新製品イベントでは長蛇の列ができるほどなんですって!なんだか嬉しいですね。
台湾にある歯科医院の軒数は6,500軒ほど。日本の65,000軒と比べると少ないようにも思えますが、台湾の人口は約2,357万人ですから、ドクター1人あたり国民1,650人と、十分まかなえる軒数です。
治療には日本同様に健康保険が適用されますが、1回50元(200円以下)など安いのも特徴です。歯が抜けてしまっている人が多いそうで、保険が効くインプラント治療もあるというのには驚きました!
欧米で一般的な「治療より予防」という考えは、日本でも少しずつ広がり始めていますが、台湾ではまだまだ「痛くなってから治療」という考えが主流なのだそう。アジアの仲間として、ともにオーラルケア意識を向上させていけたらいいですね!