さまざまな競技で活躍するアスリートたちの活躍のベースとなるのが健康ですが、「お口の健康」も大切な役割を担っているのを知っていますか?
ゴルフ選手編では、ゴルフ選手の歯やお口の状態について解説します。実は、サンスターは「JGA(公益財団法人日本ゴルフ協会)ナショナルチーム」に講習と個別健診を行なっているんです。
実際に講習を担当したサンスター財団 予防事業部東日本 歯科衛生士の浜頭 愛さんに教えてもらいます。
Q.ゴルフ選手の歯やお口の状況に特徴的な傾向はありますか?
A.調査によると、姿勢を安定させて集中させることが求められるゴルフ選手は、一般の人に比べて3倍もの咬合力(こうごうりょく)=噛みしめる力があることがわかっています。
Q.しっかり奥歯を噛みしめることで、より大きなパワーを引き出すことができるんですね!?
A.はい。ゴルフは高い咬合力が求められるスポーツなので、最近はゴルフ用のマウスピースも増えてきています。ですが、競技ゴルフの場合は過去にマウスピースが原因で失格になったケースもあるため、慎重さが求められるようです。
Q.JGA ナショナルチームに対して、どのようなサポートをしているのですか?
A.一昨年と昨年の2回にわたって、歯科医師と歯科衛生士がナショナルチームの強化合宿先を訪れて、個別に歯科検診を行ったり、スポーツ選手と歯の関係についてお話しました。
Q.対象となる選手の年齢や性別は?
A.昨年は、高校生から大学生の選手計10名で、男女比は1:1でした。
前回の検診では、しっかりケアされているおかげで「進行むし歯」は少なかったのですが、「初期むし歯」の割合が同世代と比べて多く見られました。そこで、スポーツドリンクや補食のとり方、その後のケアについて改めて説明しました。
Q.競技の種類は違っても、アスリートにとって補食後のケアの大切さは同じなんですね!
A.また、親知らずが生えはじめる年代であること、海外遠征などで歯の治療が途中のままの選手が見られることから、ホームケアに加えて定期的な歯科検診やプロフェッショナルケアの必要性をお伝えしました。
Q.そのほかに、アスリートとお口の関係で注目すべきことはありますか?
A.JGAの講習では、FDI国際歯科連盟が2019年6月に発表した「勝ちたければ、著名な選手もそうでない選手も、自分の口腔衛生を最優先事項にすべきだ」というリリースを紹介しました。
FDIとは、世界中の歯科100万人を代表する機関で、全世界の人にとって最良の口腔環境を保つことを目標にしています。サンスターはFDIの「スポーツ歯科プロジェクト」のサポートもしているんですよ。
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スポーツ歯科プロジェクト! アスリートの口腔ケアの重要性を広く呼び掛けているんですね。
お口の環境がパフォーマンスに大きく影響する事が伝わったでしょうか。一流アスリートに限らず、スポーツをする人はみなさんしっかりお口のケアをして、パフォーマンスを最大限に引き出したいですね!