今回は、「高GI食品」にうつ病のリスクがあることが確認されたというニュースをお届けします。
「『低GI』という単語は聞いたことはあるけど、内容はあんまり知らないな」という方のために、簡単にご説明しますね。
「低GI」や「高GI」の「GI」は、「グリセミック・インデックス」の略語で、日本語では、「食後血糖上昇指数」と訳されます。
日本語訳の通り、GIは食後血糖値がどれだけあがりやすいかの指標として使われています。食品内の糖質の量ではないのですね。
数値がどのように決まっているかというと、ブドウ糖をたべた場合の血糖上昇率が基準の100とされていて、食品ごとに、同量分を摂取した時の血糖上昇率で測られています。GIが高ければ血糖値が上がりやすく、一方でGIが低ければ血糖値の上昇が緩やかということです。
そしてその数値によって「70以上が高GI値」、「55-69が中GI値」、「55以下が低GI値」と分類されているんです。
このGI値、調理方法や噛む回数などさまざま条件によって変わるのですが代表的な食物には、 このようなものがあります。
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低GI (55以下) :多くの果物及び野菜、豆類、全粒穀物、牛乳など
中GI (56–69) :全粒粉製品、砂糖など
高GI (70以上) :白パン、白米、カボチャなど
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この表を見ると、精製されたものよりも、加工されていない自然のもののほうが、GI値が低いことが分かりますよね。GIが高い食品を食べると、インスリンが過剰に分泌され、その結果脂肪が蓄積されやすくなってしまうことが知られています。
今回の調査結果は閉経後の女性約7万人を対象に、5年に渡る観察研究のデータの中で確認されたもの。
研究に協力してくれた女性達に食事に関するアンケートに回答してもらい、食事のGIによって、5グループに分けて比較したところ、「低GIのグループと比べて、高GIの食事をとっていたグループのうつ病リスクが22%増加していたことが分かった」のだそうです。
低GI食品が、うつ病予防に役立つかについてはまだ因果関係は明確になっていないものの、 コロンビア大学医学部のジェームズ ゲンウィッシュ氏は「精製されていないホールフーズなどの食品を摂り、食事をコントロールすることで、うつ病の予防・治療の効果を得られる可能性があります」とコメントを寄せています。
新しい情報を確認しだい、皆さんにご紹介させていただきね!
※引用元:糖尿病ネットワーク
精製された炭水化物がうつ病を引き起こす 野菜や全粒穀物で予防 - 2015年08月25日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/024044.php
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