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今回は「熱中症」と糖尿病の関連性について、こんな記事をご紹介いたします。
7月に入り、いよいよ気温も夏本番!そんな季節に気を付けなければならないのが「熱中症」です。特に、糖尿病患者の方は「熱中症」のリスクが高いといわれているため、しっかりとした対策をとることが大切です。
そこで今回は、なぜ糖尿病患者の方が熱中症になりやすいのかに加え、【暑い夏を乗り切るための、熱中症対策】をご紹介いたします。
■血糖コントロールが難しくなるから
気温の高い夏は、外出するのが億劫になり、じっとしている時間が増えがち。そのため運動療法を毎日続けるのが難しくなり、その結果血糖値が高くなりやすいといわれています。
また一方で、夏は血糖値が下がる要因も。その理由は気温の高さです。気温が高くなることで血行が良くなるため、インスリンが迅速に吸収され、効きが速くなることがあります。その結果、いつもと同じような運動をしただけで、血糖値がぐんと下がる恐れがあります。
インスリン療法を行っている場合は、血糖値の自己測定を行い、普段以上に血糖コントロールに注意しましょう。変動に応じて食事や運動、インスリン投与量の調整が必要になる場合があります。
糖尿病患者の方も、血糖コントロールに十分注意していれば、その他の熱中症対策は 変わりありません。ここからは、日本救急医学会 熱中症に関する委員会で提言されている「4つの緊急提言」をご紹介いたします。
■熱中症予防に関する「4つの緊急提言」
①暑さ指数(WBGT)を意識した生活を心がけ、運動や作業中止の適切な判断を!
(暑さ指数の詳細は下記で説明)
②水分をこまめに取ること。おかしいなと思ったらすぐ涼しい場所に誘導を!
③適切な重症度判断と応急処置を。見守りつつ改善がなければすぐ医療機関へ!
④周囲にいるもの同士が、お互いに注意をし合う!
■常にチェックするべき! 環境省が公開する暑さ指数(WBGT)とは
「4つの緊急提言」の中にも出てくる暑さ指数(WBGT)という言葉をご存知でしょうか。それは、熱中症が起きやすい外的環境かどうか知るために、環境省が公開している指標のことです。
気温の高低だけでなく、湿度や輻射熱(ふくしゃねつ)も考慮しているため、この暑さ指数を意識した生活指導が重要といわれています。次のグラフにあるような屋外活動の可否判断を心掛けましょう。
・暑さ指数(WBGT)21度以上:熱中症による死亡事故が発生する可能性あり。運動の合間に積極的に水分補給が必要。
・暑さ指数(WBGT)28度以上:激しい運動や持久走などの体温が上昇しやすい運動は避ける。
※引用元:糖尿病ネットワーク
糖尿病患者は熱中症リスクが高い? 熱中症予防に関する緊急提言も - 2018年08月07日
https://dm-net.co.jp/calendar/2018/028325.php
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