大人のむし歯は、子どものむし歯とは違うところが多くあります。まず、むし歯のできやすい場所は、歯と歯ぐきの境目。というのも、歯周病や加齢によって、歯ぐきの位置が下がってくるためです。歯は本来、硬い「エナメル質」でおおわれていますが、歯ぐきが下がって露出する部分は、やわらかい「セメント質」や「象牙質」でできています。そのためむし歯になりやすいのです。
歯のくいしばりや、歯ぎしりをする人は要注意。圧力で、歯の根元が露出し、むし歯になるリスクが高まります。
また若い頃に治療をした歯の詰め物の間からむし歯ができることも。歯と金属のわずかな境目からむし歯ができたり、詰め物が取れて、中が見えた時にはむし歯が進んでいるということもあります。詰め物や被せ物がとれたところは、やわらかい象牙質なのでむし歯の進行が早いです。詰め物や被せ物が取れたら、痛みがなくても歯医医院へ受診してくださいね。
2023/11/30 11:18