むし歯になりやすいかどうかは、人によって大きく異なります。毎日一生懸命、時間をかけて歯みがきしているのに、繰り返しむし歯が発生する人もいれば、1日1回の歯みがきでお口の健康が保たれる人もいます。これは、歯質やお口の環境が関係しているといえます。
*強い歯(歯質)とは
1日に1回の歯みがきだけで、むし歯予防が行える人は、もともと歯質が強いと考えられます。つまり、酸などに対する抵抗性が強いエナメル質を持っているのです。逆に、エナメル質が元々が弱いと、毎食後ブラッシングを行っていても、ふとしたきっかけでむし歯になってしまう人もいます。
*虫歯菌への感染
出生直後、私たちのお口の中は無菌状態が保たれています。むし歯菌も歯周病菌も存在しない状態ですね。その後、保護者や祖父母などの周りの大人からむし歯菌に感染します。(専門的には垂直感染と呼ばれているものです。)
そんな垂直感染は、1歳半から2歳半の間に最も起こりやすく、この時期に感染を免れると、その後もむし歯の発症リスクが激減することがわかっています。歯をみがかなくてもむし歯にならない人は、そもそもむし歯菌がお口の中にほとんど存在していない可能性があります。
上記のようにむし歯のなりやすさは人によって異なります。
むし歯になりにくかったからと言って将来歯周病にもなりにくいとは限らないので、適切なお口のケアを続けることは大切です。お口の環境に合わせて、適切な歯みがきを続けてくださいね。
2023/04/05 16:58