糖尿病と歯周病についてのご質問ですね!
最近では歯周病と糖尿病は相互に関連していると言われています。糖尿病になると、免疫抵抗力が低下するので歯周病菌に感染しやすくなります。また、傷の治りも悪くなるので、歯周病で炎症を起こした部位が回復しにくかったり、悪化しやすくなります。このように糖尿病は歯周病に悪い影響を及ぼします。
逆方向の影響もあり、歯周病だと糖尿病が発症、進行しやすくなります。これは、出血や膿が出ているような歯周ポケット(歯と歯ぐきのあいだが、細菌による炎症で破壊され、深くなった溝のこと)で、炎症に関連した物質が産生され、それが血管を経由して体内に放出されて、体のなかで血糖値を下げるインスリンの効きめを弱めるためです(インスリン抵抗性)。
歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善するという研究成果も数多く報告されていますので、糖尿病が気になる方は、歯周病ケアもしっかりとしていただければと思います。
2023/09/25 17:06