病気の予防や発見のために行う“けんしん”に、「健診」と「検診」があるのを知っていますか?
健診は健康診断のことで、病気になる可能性を把握し、予防するために行う総合的な検査。
一方、検診は特定の病気にかかっているかどうかを調べるために行う診察・検査のことで、病気を早期発見し、早期治療につなげる目的があります。
健診には、以下の種類があります。
●一般健康診断(一般健診、定期健診)
労働安全衛生法で、事業者が労働者に対して1年に1回以上実施することが義務付けられている。内容は身体計測、血液検査、尿検査、胸部X線など基本的なものが中心。
●特定健康診査(特定健診、メタボ健診)
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に特化した健診で、生活習慣病の予防・早期発見が目的。40~74歳の被保険者および被扶養者が対象。健康保険組合などの医療保険者に実施義務がある。
健診の結果、生活習慣病の発症リスクが高いと判明した人には、医師や保健師、管理栄養士による保健指導が実施される。
特定の病気を調べるために行う診察・検査である検診。ここでは代表例であるがん検診を紹介します。
がん検診には以下の種類があります。
●対策型がん検診
胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・子宮頸がんの5大がんの早期発見を目的に、自治体が一定の年齢範囲の住民に対して検査方法を指定して実施する。
●任意型がん検診
個人の判断で受診する検査で、人間ドックが代表例。
いかがでしたでしょうか。みなさんが受けていたのは、どの”けんしん“でしたか?
忙しさなどから、つい後回しにしてしまうこともある“けんしん”。さまざまな種類と目的がある「健診」と「検診」をうまく活用して、健康維持や病気の予防・早期発見に役立てていきたいですね。