ドリンク、食品、サプリメントなどでよく見かけるようになった「特定保健用食品(以下、トクホ)」と「機能性表示食品」の文字。「身体に良さそう」というイメージはあるけれど、このふたつの違いを理解して選んでいる人は少ないかもしれません。実はどちらも、健康の維持増進に役立つことを表示できる(お腹の調子を整える など)という意味では同じです。ではどうして名称が違うのでしょう?今回は、意外と知らない、トクホと機能性表示食品の違いについて徹底解説したいと思います。
1)マークの違い
最初に知っておきたいのは表示マークの違いです。
トクホはパッケージに、人が元気に伸びをしているようなマークがついています。こちらはみなさんもよく見かけて知っているかもしれませんね。それに対して機能性表示食品は、独自のマークはありませんが、パッケージに「機能性表示食品」と表記されています。まずはこれを目安に見分けましょう。
<トクホの場合> | <機能性表示食品の場合> |
2)消費者庁の許可の有無の違い
トクホは、メーカーなどの事業者が消費者庁に申請し、消費者庁が審査した結果、表示を許可されたものです。これに対して機能性表示食品は、消費者庁に届けを出しますが、消費者庁は特に審査は行わず、事業者が責任をもって機能性を表示することになります。
3)効果の試験の違い
消費者庁に提出する資料にも違いがあります。トクホの審査には、商品を使用した「人での試験」を実施し、効果をデータなどで科学的にしめす必要があります。これに対して機能性表示食品は、研究論文や文献の引用なども根拠の提示として認められます。
ちなみにこの違いは商品の説明文に現れる場合も。例えば、トクホの場合「○○の機能があります」と表記されますが、研究論文で申請した機能性表示食品の場合は「○○の機能があると報告されています」と書かれていたりするのです。
トクホと機能性表示食品の違いがわかったところで、なぜこの違いが生まれたのかについてお話しましょう。
もともと、食品の機能を表示できるのは、1991年にはじまったトクホと、ビタミンやミネラルなどの特定の栄養成分を補給するサプリメントなどの食品=栄養機能食品だけでした。そのため、それ以外の食品は機能を表示することができず、消費者が商品を選びにくい状況が続いていました。この問題を解決するために、2015年に生まれたのが機能性表示食品です。メーカーなどの事業者の責任のもと、機能を表現できるようになったことで、消費者はより簡単に、自分が必要な商品を選べるようになったといえるのです。
いかがでしたか?トクホと機能性表示食品の違いがわかったところで、サンスターにはどんな食品があるのか、代表商品をご紹介しましょう!
1)特定保健用食品(トクホ)の「緑でサラナ」
まずは「SMCSでコレステロールを下げる日本でただひとつのトクホ(※)」の「緑でサラナ」です。「緑でサラナ」に配合されているSMCSとは、キャベツやブロッコリーを由来とする天然アミノ酸のこと。肝臓の酵素のはたらきを活発にして、コレステロールの排出を促す作用があることが、人での試験結果で確認され、消費者庁からのトクホの認定を受けています。8種の野菜と2種の果物を独自にブレンドし、野菜不足も同時にクリア!野菜の旨みを感じるほのかな甘みで、野菜嫌いの人でも飲める美味しさの、サンスターの人気アイテムです。コレステロールが気になる方は、トクホならではの機能をぜひ実感してみてくださいね。
2)機能性表示食品の「ラクトフェリンS」
ラクトフェリンは、母乳に多く含まれ、生まれたての赤ちゃんの身体を守る重要な成分です。腸液や血液などの体液にも含まれていて大人の健康維持にも欠かせませんが、食事で摂るのが難しく、さらに胃酸に溶けやすいのが難点といわれていました。そんなラクトフェリンをコーティングすることで腸までしっかり届け、「硬い便をなめらかにする機能」と「朝の疲労感や眠気を減少する機能」をダブルで発揮するのが、サンスターの機能性表示食品「ラクトフェリンS」です。しかも便をなめらかにする機能に関しては、人での試験を行っているのがポイント!腸が整うと脳にも良い影響があり、その結果、朝の快調につながることもわかっています。お通じと朝に悩みを感じている方は、機能性表示食品の「ラクトフェリンS」を、一度トライしてみてはいかがですか?
※ 自社調べ、参考資料:消費者庁「特定保健用食品許可(承認)品目一覧」2018年8月版
取材・記事 クラブサンスター編集部