クラブサンスターでは以前にも、玄米のすぐれた栄養価についてお伝えしてきました。その玄米の栄養パワーを証明する歴史的出来事がそのむかし、日本に起こったことはご存じですか?
江戸時代まで、日本人の主食は玄米でしたが、精米技術が向上し、やがて都会の江戸の町を中心に、白米を食べるようになりました。すると玄米から白米に変わったことで、ビタミンB群が不足がちになり、「脚気(かっけ)」が大流行。江戸にいると不思議にかかる病気、ということから「江戸わずらい」と呼ばれるようになりました。
それほど、玄米は日本人の健康に大きな影響を与えていたといえます。
では、白米と玄米のどこが違うのでしょうか。
簡単に言うと、玄米の外側にある「米ぬか」をみがき落としたのが白米です。米ぬかは、胚芽(はいが)、糊粉層(こふんそう)、種皮(しゅひ)、果皮(かひ)といったものの総称。「米ぬか」というと、漬けもののぬか床くらいしか思い浮かばない…という声が聞こえてきそう。ですがこの「米ぬか」、玄米の栄養の約80%をしめていて、糖化、高血糖の人にとって、とても頼りになる存在でもあるのです。
【1】糖や脂質の代謝を助ける「ビタミンB群」が豊富。
「玄米・米ぬか」に含まれる「ビタミンB群」は、糖をはじめ、タンパク質や脂質などの代謝をうながします。さらにインスリンの分泌を活発にするはたらきもあります。
【2】血中コレステロールを下げる作用がある。
米ぬかに多く含まれる「γ-オリザノール」は、ポリフェノールの一種で、抗酸化、血中コレステロールを下げるはたらきがあります。また美肌効果、皮膚の老化防止、更年期障害予防のほか、インスリンを分泌するすい臓の細胞「β細胞」のはたらきを改善する効果も。
【3】「糖にはたらく成分」いろいろ。
糖化予防になるビタミンB6やフィチン酸、糖尿病予防になるビタミンB1、亜鉛、フェルラ酸、食物繊維、マグネシウムなども豊富に含まれています。
いかがでしたか。毎日の主食の白米を玄米に置き換えて、「糖をためない」食習慣を実践してみませんか。