毎日のオーラルケアに欠かせないハブラシ。でも、いざ店頭でハブラシを前にすると何を選べばいいのか迷ってしまいますよね。そこで注目してもらいたいのが「毛先」です。ハブラシ選びで見落としがちだけど実は重要な毛先のことについて、サンスターの開発者に聞きました。
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みなさんは、普段どんなハブラシを使っていますか?ハブラシ選びの基本は、ハグキを傷つけず、かつ、お口の中の歯の汚れをしっかり落とせるものを選ぶこと。そこで大きなポイントが、「毛のかたさ」と「ヘッドサイズ」。毛が固すぎるとハグキを傷めたり、ヘッドサイズが大きいと狭い隙間に入りにくくなって、うまく汚れを落とすことができなくなります。
そしてもう1点、注目してほしいのは「毛先」です。どんな毛先のハブラシかによって、歯周プラーク(歯垢)を落とす能力やハグキへの当たり(使用感)が変わるからです。
「歯周プラークはハブラシの毛先部分のはたらきで落とされます。歯周プラークを落とすには、毛先のコシ(弾力)があることが重要です。ただ、コシが強ければそれでいいというわけではありません。お口の状態によっては痛みを感じたり、ハグキを傷つけることもあります。そこでガムシリーズでは、歯周プラークを除去する力を保ちながらもハグキに優しい当たりになるよう毛先を細くしたり形状を変えて、お口の状態にあったハブラシを選べるようにしています。もちろん、毛先を細くすることで、歯と歯のより小さな隙間に入り込んで歯周プラークを落とせるメリットもあります」(鈴木さん)
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では、具体的にどんな毛先のタイプがあるか見てみましょう。ガムシリーズでは、主に次の4つの毛先タイプを展開しています。
ガムシリーズが展開する主な毛先のタイプ
①「先細毛」
毛先を専用のやすりで細く加工する、テーパード加工と呼ばれる技術を採用。歯周プラークが溜まりやすい歯とハグキの境目をしっかりとみがきます。
②「超先細毛」
「先細毛」よりもさらに毛先を細くしてハグキへの当たりを柔らかくしたタイプです。毛先を細くしつつ根元にコシを持たせることで歯周プラークを落とすことができます。
③「極細毛先」
毛先のコシ(反発力)はそのままに、毛先を超先細毛よりもさらに細くしたタイプです。歯とハグキの境目(歯肉溝)により深く届き、歯周プラークをかき出します。毛先の表面はザラザラ加工が施され、ねばつく歯周プラークまで逃さず落とします。
④「3本毛先(ハグキケア毛)」
毛の先端を3本に分岐させた特殊な毛先です。ハグキへのあたりがやさしい使用感でありながら、毛の弾力で歯周プラークをしっかり落とします。
毛先のタイプによって特徴が違うことがわかりましたが、それぞれどんな人におすすめなのでしょうか?
「先細毛と超先細毛のシリーズは、主に健康な歯とハグキの方に向けたシリーズです。極細毛先を採用したウェルプラスシリーズは、よりしっかりと歯周病対策をしたい方におすすめです。3本毛先(ハグキケア毛)は、歯とハグキの間に出血がみられるなどハグキが弱っている方向けです。店頭のパッケージでも、毛先のタイプに加えどういった方におすすめか記載していますので、ハブラシ選びの参考にしてください」(鈴木さん)
豊富なラインナップから、ぜひ、ぴったりの1本を見つけたいですが、自分ではお口の状態がわからず選ぶのが難しいこともありそうです。
「そういった時は、『オーラルケア スマートコンシェルジュ』を使ってみてください。簡単な質問とお客様のお口の画像からAIがお口の状態を解析して、おすすめのガムハブラシを教えてくれます」(鈴木さん)
【オーラルケア スマートコンシェルジュ】
https://www.oralcare-smartconcierge.jp/
上記URLにアクセスして無料でご利用いただけます。
※通信費はご自身での負担となります
※対応はスマートフォンのみ
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【体験レポ】わたしに合ったハブラシ、AIコンシェルジュに教えてもらいました!
先ほどご紹介した「極細毛先」を採用した「ガム・ウェルプラス デンタルブラシ」シリーズは、これまでの技術をより高め2020年に発売したハブラシです。極細毛先の心地よい使用感や、鉛筆持ちしやすい多面型のデザインで毎日の歯みがきをサポートします。
「反発力のある毛は維持しつつこれまで以上に細い毛先にして、歯肉溝と呼ばれる歯とハグキの境目の溝にある歯周プラークも除去できるよう、狭い隙間に入りやすくしました。毛の表面にもザラザラ加工を施し、歯周プラークをからめとりやすくした歯周病対策におすすめのハブラシです」(高木さん)
取材・記事 清水美奈