コラム
2023/11/01

サンスターの歯周病研究の歴史!45年かけてたどり着いた4つのG・U・Mシリーズ

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歯周医学から生まれた最新のアプローチで歯周病菌とたたかうトータルケアブランド「G・U・M」(ガム)シリーズ。2023年9月には新商品「ガム・ラボシリーズ」を発売するなど、歯周病リスクから皆さまのお口の健康を守るため、日々進化をつづけています。この記事では、サンスターが研究スタート以来45年もの歳月をかけて、どのように歯周病への理解を深めてきたのか、その歩みを紐ときます。

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歯周病のはじまり

意外と長い人類と歯周病との歴史。なんと古くは、旧石器時代の早期ネアンデルタール人の顎の骨に認められます。また最近では、猿人の骨にも歯周病が見つかりました。猿と猿人の違いは、直立歩行と火の使用ともいわれますが、まさしく火を使うようになって以来、人類は歯周病に悩まされ続けているといえるでしょう。

古代エジプト時代になると、歯周病はかなり一般的な病気となったことがうかがえます。例えば紀元前十三世紀頃、古代エジプト・メレンプター王のミイラのX線写真をみると、歯を支える骨が溶けてなくなって歯が抜けてしまった状態や、歯がグラグラになっている状態が認められたそうです。こうした長い人類の歴史から、食習慣がお口の健康に大きな影響を与えると考えられるようになりました。

*参考:日本歯科医師会

サンスターの歯周病研究「45年」の歴史

「食べる」という行為と密接に関わってきた歯周病。歯周病が細菌感染症であることが判明するずっと以前から、サンスターでは「殺菌による原因療法」を提唱してきました。歯周病予防の最先端を走りつづけたサンスターの歯周病研究の歴史を詳しくご紹介します。
 

1930年~ / サンスター創業

サンスターは、自転車部品やパンク修理用ゴム糊の製造販売を行う金田兄弟商会として1932年に起業しました。その後、金属チューブ容器の製造技術を応用し、まだ粉状の歯磨剤が主流だった1946年にチューブ容器入りの練歯磨剤を発売。それが好評となり、現在のオーラルケア事業に結びついています。

革新的な製品を世に送り出したサンスターは、1960年代にはオーラルケア市場のリーダーに。日本を代表する歯磨剤メーカーと成長していきました。
 

1970年代 / 「歯槽膿漏の原因は細菌である」との事実が判明

サンスターにとって、重要な節目となる1970年代。オーラルケア事業で更なる革新を続けるため、さまざまな研究を重ねていました。

この当時、出血や腫れなどのハグキのトラブルはまだ原因が特定されていませんでした。病名ではなく、その症状をあらわす「歯槽膿漏」という名で呼ばれていたのもそのためです。敵が見えなければ、それを攻撃することはできません。

お口のトラブルに効き目があるさまざまな薬剤をハミガキに配合する実験を続ける日々。そんな時、ある衝撃的な論文が米国の大学から発表されました。「歯槽膿漏は、細菌が原因である」。それまではっきりしなかったハグキの敵が、ぼんやりと姿をあらわし始めたのです。


1980年代 / ついにガムシリーズ誕生!重ねられた研究の日々

歯槽膿漏の原因菌を特定!

歯周病菌のイメージ図

1980年代のサンスターは、グローバル展開が加速した時期。研究員を米国の大学に向かわせるなど、歯周病研究の最前線で知識を深めていました。
そして、1980年代はじめ、サンスター研究員の留学先であるNY州立大学バッファロー校の研究チームが歯槽膿漏の原因菌の一つP.g.菌を特定。これまで「歯槽膿漏」と呼ばれてきた歯周病は細菌による感染症であることが明らかになったのです。

歯周病が感染症の一種であることが明らかになると、ほかにも歯周病の原因菌がいくつか発見されていきました。これがのちに、「歯周病菌」と呼ばれるようになる細菌のグループです。サンスターはまもなく、これらの歯周病菌を叩き、予防にも役立つハミガキの研究開発に着手していきました。
 

歯周病菌に対抗できる殺菌剤を発見

研究所では、いろいろな歯周病菌を取り寄せ、それぞれにどんな殺菌剤が有効なのかをテストしていきました。取り扱いがむずかしい歯周病菌ひとつひとつに、さまざまな殺菌剤を加え、その効果を見ていく地道な実験が繰り返されたのです。

こうした数年にもわたる実験ののち、歯周病菌には、とある殺菌剤の効き目が大きいことがわかってきました。それがCPC(塩化セチルピリジニウム)です。
当時すでに、うがい薬などに利用されていたCPCは、安全性はもちろんのこと、歯周病菌に対して、即効性と長い時間殺菌効果を保つ能力を持ち合わせた殺菌剤であると判明。こうして歯周病菌とたたかうための新しい商品には、このCPCを中心成分に据えることが決まったのです。
 

G・U・Mホームデンティストシリーズ発売

満を持して訪れた、1989年10月。ついにサンスターは、ガムシリーズを発表しました。
これはオーラルケア業界に、歯周病予防市場を創出したというエポックメイキングな出来事でもありました。

歯周病菌を攻撃するCPCと、その効果を高めるハミガキ成分。加えて、独特の毛先で歯周病菌の塊であるプラークをかき出すハブラシや、デンタルフロス、液体という新しい剤型を提案したデンタルリンスもラインナップし、「G・U・Mホームデンティストシリーズ」が発売されたのです。歯周病との真のたたかいが始まった瞬間といえるでしょう。


1990年代 /  歯周病を知ること、そして知っていただくこと

歯周病の原因に着目したハミガキ「G・U・M」

ガムは「歯周病の真の原因である歯周病菌に着目して歯周病を防ぐハミガキ」として誕生しました。

しかし、この当時、ハグキのトラブルが「歯周病菌という細菌が暴れて起こす感染症である」という事実は、一般の人たちにはまだあまり認識されていないのが現状。「歯槽膿漏」という言葉は知られていても、「歯周病」という言葉は全然認知されていなかったのです。

そのため、商品を購入していただくことよりも前に、「歯周病とは何か」「その原因は何かをお客様に伝える」ということが最重要課題でした。
 

まず、社員が歯周病を理解する

そこで、最初に取り組んだのは、社員への啓発です。サンスター社員たちは、歯周病のメカニズムなど歯周病についての専門的な知識を徹底的に学びました。歯周病とその改善や予防に関する勉強会がたびたび開かれ、営業部の社員は歯周病について書かれた手帳を手に、営業先へと散っていきました。
 

お客様にも知っていただくために

専門的な歯周病の知識を得た社員たちは歯周病を予防することの重要性を広めていきました。
取引先のスーパーやドラッグストアはもちろんのこと、全国の歯科医にも歯周病に関する最新情報を提供。さらにお客様に直接、歯周病について知ってもらうため、PTAや町内会など、どんな小さな集まりでもあると聞けば、営業部員が駆けつけてレクチャーをするといった草の根の活動もおこないました。

また、ハブラシ、デンタルペースト、デンタルリンス、歯間ブラシという4つの商品を核として展開するという訴求も業界初の試みであったガムシリーズ。
売り場で全商品を同じ場所に陳列したり、文通によるダイレクトマーケティングを展開したりするなど、さまざまなタッチポイントを活用して、歯周病を知っていただく取り組みを継続してきました。


2000年代 / 歯周病はお口の中だけの病気ではない

2000年代に入ると、歯周病と全身の関連性が注目されるようになります。歯を失うリスクだけでなく、全身の疾患との関連も明らかになってきたのです。歯周病をお口の中だけの病気と捉えずに、全身との関連を考え、改善策に取り組むことが必要となっています。

一方、1989年の発売以来、順調に売り上げを伸ばしてきたガム。それに歩調を合わせるように歯周病の認知度も年々向上していきました。2008年には99.4%※と、ほとんどのお客様が認知してくださるまでなり、歯周病ケアの意識の高まりをうかがい知ることができます。
※サンスター調べ

歯周医学の最前線で進化

私たち日本人の歯周病予防を牽引してきたオーラルケアブランド「G・U・M」。研究スタート以来45年目となる今日まで、常に最新の歯周医学の知識をアップデートしながら、製品を進化させてきました。

歯周病への理解、お口のケアへの関心が高まるにつれて、歯周病予防に求めるお客様からのニーズも細分化してきました。こうしたニーズに応えるため、ガムでは、歯周病菌の殺菌とハグキの炎症を抑えるのに加えて、歯周病菌の増殖原因から殺菌する、ハグキを活性化させる、ハグキ組織の分解を抑えるなどさまざまなアプローチで歯周病を防ぐ商品をご用意しています。


歯周病予防をしっかりしたいなら歯周病菌を殺菌して健康なハグキを守る「ガム・レギュラー」


医薬部外品
販売名:薬用G・U・MデンタルペーストGB2
効能:歯周病(歯肉炎・歯周炎)予防、口臭防止

「まずは歯周病を予防したい」という方には、“歯周病は細菌感染症”であるというキーワードを広めたガムの基本的なラインがおすすめです。殺菌成分CPCと抗炎症剤グリチルリチン酸2K(GK2)を配合し、歯周病を予防します。比較的お口の健康状態が良く、今の状態を維持したいという方に、お試しいただくと良いでしょう。


歯周病菌を殺菌するだけでなく増殖まで抑制する「ガム・プラス」


医薬部外品
販売名:薬用G・U・MデンタルペーストHT(ハーブミント)
効能:歯周病(歯肉炎・歯周炎)予防、口臭防止、ムシ歯の発生及び進行の予防
※高濃度フッ素(1450ppm)配合のため、6歳未満のお子様へのご使用はお控えください

お口やハグキの症状が気になり始めたという方にはガム・レギュラーの処方をベースに、歯周病菌を増殖させる「黒幕」まで殺菌、さらに抗炎症作用も加わった「ガム・プラス」シリーズがおすすめです。歯周病菌が増殖しにくい口腔環境へ導く”先制殺菌処方”で、歯周病予防にアプローチしていきます。


ハグキを活性化して歯周病を防ぐ「ガム・歯周プロケア」


医薬部外品
販売名:薬用GUMペーストPCF
効能:歯周病(歯肉炎・歯周炎)予防
※高濃度フッ素(1450ppm)配合のため、6歳未満のお子様へのご使用はお控えください

「最近、ハグキのハリがなくなった、ハグキの色が悪くなった気がする……」など、ハグキの衰えが気になってきた方は、「ガム・歯周プロケア」シリーズがおすすめです。歯周病菌の殺菌に加えて、ビタミンB6やビタミンEn※がハグキ細胞に浸透。血行促進やハグキを活性化し、ハグキを内側から強くして歯周病を予防します。毎日の歯みがきで、ハグキまでしっかりケアします。
※ ビタミンEn:ビタミンEニコチン酸エステル


2023年に新登場!「ガム・ラボ」シリーズ


医薬部外品
販売名:薬用G・U・MデンタルペーストSHE
効能:歯周病(歯肉炎・歯周炎)予防、口臭防止、ムシ歯の発生及び進行の予防
※高濃度フッ素(1450ppm)配合のため、6歳未満のお子様へのご使用はお控えください


このほかにも、今年2023年9月には、新しく「ガム・ラボ」シリーズが登場しました。これは、ハグキ組織(歯肉)を破壊する物質に直接アプローチする成分を配合し、歯周病の3つの要因=「歯周プラークの付着」(歯周病菌の増殖)・「ハグキの炎症」・「ハグキの組織分解」の、すべてにアプローチするハグキのためのコンプリート処方を採用しています。

ご自身に合ったガムシリーズを選んで、歯周病を予防しましょう!

ハグキの運命を変えるために、自分に合った歯周病予防をしよう

歯周病菌とたたかうことで、私たち日本人のオーラルケアの意識まで変えてきたサンスターガム。長い歴史を持つ歯周病予防ブランドのパイオニアとして、これからも、歯周医学の最前線に立ち、歯周病になる人を減らすための研究を続けていきます。

時代のニーズや研究成果に応じて進化を続ける歯みがきやオーラルケア用品の世界。もしかしたら近い将来、「サンスターガム」が“全身の健康を守るブランド”に変わっていくこともあるかもしれません。
皆さまのお口の健康のため、ぜひお役立てください!

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