突然ですが、あなたには親知らずがありますか?「あったけど痛くなって抜いた…」「最近生えてきて、抜きたいけど腫れるのは嫌…」など親知らずに悩まされた経験がある方も多いのではないでしょうか。
親知らずとは、上顎と下顎の一番奥にある歯のことで、正式名称は第三大臼歯といいます。永久歯は15歳前後で生え揃いますが、親知らずだけは10代後半から20代前半と生えてくるのがちょっと遅め。年齢的にも親が気づかない時期に生えるため「親知らず」の名がついたともいわれています。
この親知らず、実はない人もいたり、生えてくる場所が狭いと傾いてしまったり、埋もれたままだったりすることも。また、ハブラシが届きにくくみがきにくいので、不潔になりやすく、ムシ歯はもちろん、ハグキに炎症を起こす原因にもなるのです。
そんな理由から、親知らずと聞くと「抜かなきゃ!」または「抜いた」という人が多いと思います。でも実際は、正常にまっすぐ生えているなら抜かない方が良い場合もあり「親知らず=抜歯」とは一概にはいえません。
サンスター千里診療所の宮本先生に伺いました。
Q. 「抜くべき親知らず」かどうか判断するポイントはありますか。
A. 親知らずが横向きに生えて手前の歯にぶつかっていたり、一部でも歯が見えていたら抜くべきです。
また、疲れると親知らずが痛むという場合、炎症を起こしている状態なので、抜いた方がいい可能性が高いです。
親知らずの抜歯は処置が難しく、腫れや痛みが一般の抜歯より強く出ることも。処置後は傷の消毒や抜糸、時には痛み止めの処方なども必要で、それなりのリスクも伴います。
だからこそ「抜く」「抜かない」を迷う前に、奥歯に違和感を感じたらまずは歯医者さんに行って、あなたの親知らずがどんな状態なのか、一度調べてもらうといいですね。診察してその日のうちにすぐ抜歯!という事はあまり無いので、安心してまずは診察を。
ちなみに親知らずを抜く場合、難易度によって違いはありますが、保険適用で2,000円から4,000円程度の負担のほかに、検査やレントゲンなどで別途費用がかかるのが一般的。気持ちの準備と一緒に、お財布の準備も忘れずに!
歯科医が答えます>抜く・抜かないの判断方法
みがきにくく、歯周病やムシ歯になりやすい親知らず。親知らずがある人は、他の歯よりも意識して丁寧にみがきましょう。
正しい歯のみがき方、ぜひこちらもご覧ください。
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お口のすみずみまで行きわたり、歯周病菌を殺菌・除去し、炎症を抑えて、歯周病と口臭を予防します。