見た目はもちろん、しっかり噛んで健康でいるためにも歯並びや噛みあわせは大切。でも、大人になって歯並びや噛みあわせが変化することがあるって、知っていますか?
噛みぐせや姿勢などと並んで、その原因となるのがムシ歯や歯周病。未処置のムシ歯や、治療途中でそのままにされた歯があると、歯並びが悪くなり、上下左右の噛みあわせのバランスが崩れてしまいます。
その状態を放っておくと、あごの位置がずれ、筋肉や神経に影響を及ぼすことも。肩こり、腰痛、頭痛などを招く原因にもなってしまうのです。
また、仕事や家事、子育てなど、毎日忙しくストレスが多い年代の人たちはさらに注意が必要。なぜなら、ストレスのせいで、作業に集中している時や寝ている時など、無意識に歯を食いしばっていることがあるからです。
「え?そんなことしてないけど…」という人も、ちょっと意識してみると歯を食いしばっている瞬間に気づくかも。この「食いしばり」も、歯並びや噛みあわせに悪影響を及ぼしてしまうのです。
鏡を見ながら、以下の設問をチェックしてみて。チェックが少ないほどよい歯並び、噛み合わせといえます。チェックが多くて歯並び、噛み合わせが気になる場合は、歯医者さんに相談してみるのもいいですね。
あごの先がどちらかに偏って、顔の左右が非対称になっている
奥歯で噛んだ時、上下の前歯の間にすき間があいて舌が見える
上の前歯と下の前歯の真ん中の線が1本で結べず、ずれている
歯列から飛び出している歯がある(八重歯を含む)
左右で、あるいは上下で歯の数に違いがある
歯が抜けたままの箇所がある
傾斜している歯がある
色、大きさ、形などが気になる歯がある
上手に発音できない音がある(特にサ行、タ行)
口を開け閉めした時にあごが鳴ることがある
口を開く時にまっすぐ開かない
歯並びと噛みあわせのために、こんなことも取り入れて。
◎抜けた歯やムシ歯は早めに治療
◎義歯は入れっぱなしにせず定期的にチェック
◎仕事のデスクやパソコンなどに「噛みしめない」などメモを貼って意識
◎矯正やマウスピース治療などを歯医者さんで相談