ご自身やご家族の「歯ぎしり」に悩んでいませんか?
前回の記事では、大人の歯ぎしりについて解説しましたが、今回は子どもの歯ぎしりを取り上げます。
大人の歯ぎしりと同じように、子どもの歯ぎしりも原因はさまざまです。乳幼児の場合は生理的現象、2~5歳頃はストレスや噛みあわせなどの影響が考えられます。特に、乳歯が抜けて永久歯に生えかわる時期の子どもは、噛みあわせを無意識に調整しようと、歯ぎしりをすることがよくあるのです。
成長過程でよくあることとはいえ、寝ている時に歯ぎしりをしている子どもの様子を見ると、パパママは心配になってしまいますよね。
そこで、パパママが気になることをサンスター千里歯科診療所の宮本先生に教えてもらいました。
Q. 歯ぎしりの悩みで受診する子どもはいますか?
A. 寝ている時に歯ぎしりをしている子どもを心配して、両親が受診させることはあります。ただし、その場合もお子さん自身は歯ぎしりによる自覚症状(頭痛や肩こりなど)を感じていないことがほとんどです。小学校高学年までは自覚症状を感じることがあまりないのです。
Q. 子どもの歯ぎしりは、歯並びに影響しますか?
A. 歯はすり減りますが、歯並びへの影響はほとんどありません。
Q. 歯科医院ではどんな治療ができますか?
A. 基本的に、子どもの歯ぎしりに治療はしません。理由は、子ども自身に自覚症状がないためです。ただ、中高生になって顎関節症などを訴える場合には、マウスピースを作って治療する場合もあります。
Q. 子どもの歯ぎしりを心配している方にアドバイスを。
A. 歯ぎしりは歯列矯正のように早期対応すればよいというものではないので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。それでも気になる場合には、ぜひ歯科医院へ。マウスピースによる治療は保険も利きますので、安心して相談してください。
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