赤ちゃんの歯胚(歯の元)は、ママのお腹の中にいる胎生7週頃からでき始めます。その後、胎生4~5ヶ月の頃には乳歯が石灰化を始め、生後6ヶ月頃になると顎の骨と歯肉を破って生え始めます。
赤ちゃんのお口の中に小さな歯が見え始めると、ママやパパは成長が嬉しい反面、「むし歯にならないようにケアしてあげなくちゃ!」とちょっと心配になるかもしれません。
子どもの歯をむし歯から守るには、どんなケアをしてあげたらいいのでしょうか。
歯にはいくつかの層がありますが、ハグキの上に見えている部分(歯冠部)の表面を被っているのが「エナメル質」です。
エナメル質は人体の中でもっとも硬い組織で、硬さを計る単位(モース硬度)で比較すると、ダイヤモンドを10とするとエナメル質は7。歯のいちばん外側でむし歯から歯を守る、とても大切な役割を果たしているんです。
エナメル質の表層部分は再石灰化(歯から溶けだしたカルシウムやリンの取り込み)をくりかえしているため、毎日自然に修復しています。
ところが、むし歯で歯に穴があいてしまったり、歯が欠けたり削れたりしてしまうと、修復できないことも。そうなると、むし歯がさらに進行してしまう恐れがあります。
特に、乳歯や生えて間もない永久歯はエナメル質がやわらかいためむし歯が進行しやすく、注意が必要なのです!
そこで大切なのが、オーラルケアに「フッ素」を取り入れること。
フッ素は、歯の再石灰化を促進することで歯質を強化したり、酸の産生を抑えることで歯からカルシウムやリンが溶け出すこと(脱灰)を抑制してむし歯を予防するのに効果的です。
子どもの歯はむし歯になりやすい反面、フッ素による再石灰化が大人の歯よりも促進されやすいという利点も!
歯科医院で定期的にフッ素塗布をしたり、家族みんなで フッ素を含む歯みがきペーストや洗口液を使ったりして、子どもの歯がむし歯に負けない強い歯になるようにしてあげたいですね。
BUTLER(バトラー)は、1923年に歯科医療の現場で生まれてからずっと、ブラッシング、フロッシング、イリゲーションを組み合わせたプラーク除去に関する独自の考え方と高品質のツールを長年にわたって提供しています。