コラム
2019/07/12

6歳臼歯が「歯の王様」と呼ばれるのはなぜ?

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「歯の王様」ってどんな歯?

子どものお口の中に徐々に永久歯が増えてくると、子ども自身もママやパパも、成長を感じられて嬉しいものです。そんな永久歯の中に「歯の王様」と呼ばれる歯があるのを知っていますか?

6歳頃、乳歯列の一番奥に新たに生える永久歯を第一大臼歯といい、生える時期から6歳臼歯ともいいます。

6歳臼歯(第一大臼歯)は永久歯の中で一番大きく、食べ物を噛む力も一番強い歯。生涯にわたって噛むためにもっとも大切な歯であり、歯並びや噛み合わせの中心にもなることから、「歯の王様」と呼ばれているのです。

「歯の王様」はむし歯になりやすい…

強くて大きな「歯の王様」ですが、実はむし歯になりやすいという心配な面も。

なぜなら、第一大臼歯は生えるスピードがゆっくりで、完全に生えるまでには1年以上かかることも。生えかけは一部が歯肉に覆われていてみがきにくいこと、噛む面の溝が深くて複雑なため食べカスがたまりやすこと、ハブラシが届きにくい位置に生えることなどからみがき残しが多くなり、結果的にむし歯になりやすいのです。また、生えたての永久歯はエナメル質がやわらかいためむし歯になりやすく、むし歯の進行が早いという特徴もあります。

では、大切な「歯の王様」をむし歯から守るためには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?

低学年までは必ず仕上げみがきを

6歳臼歯が生えてきたら、歯科医院で歯を丈夫にするフッ素の塗布や、シーラント(奥歯の溝をセメントやプラスチックで埋める)などのむし歯予防をしてもらうのがオススメ。加えて、普段からフッ素配合のハミガキを使い、奥歯まで丁寧にみがくようお子さんに指導してあげることも大切です。

また、6歳臼歯の生える頃になると自立心の芽生えなどから仕上げみがきを嫌がる子も。でも、この時期だからこそ仕上げみがきが必要です!小学校低学年までは毎日仕上げみがきをして、むし歯になりやすい「歯の王様」をママパパも一緒に守ってあげましょう。

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