ご自身、旦那さん、お子さん、ペットの犬や猫まで…「歯ぎしり」が気になることありませんか?
歯ぎしりは、意欲や警戒心がかなり強い方や、日常生活で高レベルの不安やストレスを抱えている方に多く見られるといわれています。
歯ぎしりを続けていると歯がすり減るだけではなく、歯槽骨(しそうこつ)やハグキにも悪影響を及ぼすこともあるのです。
今回は「大人の歯ぎしり」に注目。原因や対策、歯科医院での治療について、サンスター千里歯科診療所の宮本先生にうかがいました。
Q. 歯ぎしりの悩みで受診する方はいますか?
A. 歯ぎしりが主な受診理由の患者さんはあまり多くはいません。ムシ歯などの治療で来院された方のお話を聞く過程で、頭痛や肩こり、顎の筋肉の痛みなどがあることがわかり、その原因が歯ぎしりだと判明することがあります。
Q. 大人の歯ぎしりの原因は?
A. 歯ぎしりに悩む方は、30代、40代と年齢が上がるにつれて増えるように感じます。原因として、ストレスや顎の筋肉のバランスの悪さ、睡眠が浅くなる飲酒や喫煙などの習慣が考えられます。
Q. サンスター千里歯科診療所ではどのような治療をしますか。
A. 昼間の歯ぎしりと就寝中の歯ぎしりがありますが、治療するのは無意識のうちにしている就寝中の歯ぎしりです。歯ぎしりそのものを治す治療ではなく、マウスピースなどを用いて関連する症状(歯のすり減り、歯の痛み、肩こり、顎の筋肉の痛み、顎関節症など)を改善することを目的としています。
Q. マウスピースによる治療はどのようなものですか。
A. 関連症状の自覚があれば、型取りをしてオーダーメイドのマウスピースを作り、就寝時に装着します。素材はプラスチックで、保険が効くため約5,000円ほど(3割負担の場合)ですが、劣化するので数年に一度は作り替える必要があります。マウスピースの効果は人それぞれで、なかなか装着時の違和感に慣れないという方もいますが、症状が改善したという方も。一度試してみることをおすすめします。ちなみに、市販のマウスピースは歯並びにフィットしないことがあるので、あまりおすすめしません。
ちなみに実は、サンスターは海外では、スマホと連動した歯ぎしりをコントロールする装置「グラインドケア」を発売しています。
放っておくとさまざまな症状を招く、大人の歯ぎしり。自覚症状がある、家族に指摘されるという方は、ぜひ歯科医院で相談してみてくださいね。
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