ここ数年、スーパーに行くとオイルの種類が増えているなぁと感じることはありませんか?パッケージを見ると、えごま油にアマニ油、コーン油などの文字。「健康には良さそうだけど、何がなんだかわからない」という人もいるかもしれませんね。
確かにここ数年はオイルブーム!健康のために積極的に摂りたい人気アイテムとなっています。その背景には、「食事と健康に対する意識の変化」があげられます。これまでの食事は、摂取カロリーに着目していました。しかし、最近は食事の質を向上させる考え方が主流に。同じカロリーを摂るのでも「より栄養価の高い食事をすることが大切」と考えるようになってきました。
例えば、脂質(油)と炭水化物の1グラムあたりのカロリーを比べると、脂質(油)は、カロリーが2倍以上あります。しかし、これは単なる物質の熱量です。脂質(油)は私たちの体内にとって欠かせない栄養素であり、生命活動に必要なエネルギー源や、細胞膜の構成成分として働いているのです。
そのため、カロリーを減らすことだけを目的にして、極端に脂質(油)を減らしてしまっては、健康を害することにもなりかねないのです。
冬はどうしても運動不足になったり、年末年始で食生活が乱れたりしがち…。そんな時こそ、からだに良い脂質(油)と上手に付きあっていきたいですね。
「なるほど、じゃあ健康のためにからだに良い脂質(油)を取り入れてみよう」と考えた時に、困ってしまうのが冒頭の「どのオイルを選んだらいいかわからない問題」です。
そんなオイル選び初心者さんにおすすめしたいのが、「オリーブオイル」。
今やすっかりキッチンの定番になっているオリーブオイルですが、オレイン酸(オメガ9系の不飽和脂肪酸)が含まれているため、さまざまな健康効果が期待できるんです。今回は、冬に多いお悩みに照らしあわせながら、その効果を紹介していきましょう。
1)ダイエット効果
オリーブオイルは、オレイン酸(オメガ9系の不飽和脂肪酸)を多く含むので、体重コントロール効果が期待できます。運動不足や年末年始の暴飲暴食で体重が気になるこの時期にはぴったりです。
2)抗酸化作用でサビ防止
年末年始などの食生活・生活習慣の乱れは、からだを酸化させてしまいます。酸化は老化や体調不良のもと!オリーブオイルには抗酸化作用のある「ポリフェノール類」や「ビタミンE」などが豊富に含まれています。
3)血管事故の予防
寒い冬に気をつけたいのが、血管系の事故。オレイン酸(オメガ9系の不飽和脂肪酸)には血圧を下げる効果や、悪玉LDLコレステロールを減らす効果があります。また、オリーブオイルに含まれるポリフェノールの一種「オレウロペイン」には、強い抗酸化作用があるため、血中コレステロールの酸化、動脈硬化などの血管事故予防に効果があるといわれています。
さて、オリーブオイルの摂り方ですが、難しいことは一切ありません。いつもの油をオリーブオイルにチェンジするだけ。炒め物や焼き物などの加熱料理に使うのもいいですが、そのまま生で食べるのもおすすめです。
例えば、サラダのドレッシングやマリネに使う、パンにつけて食べる、スープの仕上げの風味づけにひとたらししてみるなど、工夫次第でオリーブオイルの活用シーンが広がりそうですね!
美味しく食べてみたいという人のために、オリーブオイルを使った5つのレシピをご紹介します。どれも簡単なものばかりなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
◎グリルした野菜に手作りドレッシングをかけるだけ。赤とグリーンで見た目も鮮やか!
「グリル野菜と豆腐のバジルドレッシング」
◎和のイメージの切り干し大根が、オリーブオイルの力でちょっぴり洋風に。
「切り干し大根のザワークラウト風」
◎人参の甘みを感じるやさしいディップ。パーティメニューにもぴったりです。
「人参のディップ」
◎冬が旬の金柑を甘煮ではなくてサラダにアレンジした新鮮レシピ!
「金柑とトマトのマリネ風サラダ」
◎甘酒を利用したドレッシング3種。野菜だけでなくいろんなお料理に応用できます。
「玄米甘酒のドレッシング」
レシピはリンク先をご覧ください。
簡単にからだにいいものが摂れる「オリーブオイル」レシピ。ぜひ、お試しください!