普段よりたくさんのチョコレートが店内に並ぶバレンタインシーズン。バレンタインデーに限らず、疲れた時に食べると元気になりますよね!
そんなチョコレートですが、歯に良くない食べ物の代表として取り上げられることも少なくありません。もちろん、チョコレートに含まれる糖分(ショ糖)はむし歯の原因になるので注意が必要ですが、実は歯に良い面もあることをご存知でしょうか?
チョコレート好きのみなさん必読です!
第二次世界大戦後の1946年に、スウェーデンのビペホルム病院で行われた実験で、キャンディーやキャラメルなどを食事の時に食べたり間食していた人より、チョコレートを食べていた人のほうがむし歯率が低いという結果がでました。この結果から、チョコレートがむし歯を抑える効果があるのではないかと予想されてきました。そして近年、いくつかの実験結果からチョコレートの原材料であるカカオがむし歯に対して効果を持っていることがわかったのです!
【殺菌・抗菌効果】
カカオに含まれるポリフェノールは抗菌作用があることが知られていて、むし歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌にも有効です。カカオ豆殻から作った洗口液を使った実験では、ミュータンス菌の減少が確認されています。
【水を浸透しやすくする】
プラークが持つ疎水性(水に馴染みにくい)の性質は、菌の歯への付着や薬剤が大事な部分に届くのを妨げるなど、厄介なもの。けれども、カカオはこの疎水性を低下させます。
【エナメル質をコート】
テオブロミンという成分には抗菌作用があるだけでなく、プラークによるエナメル質を溶かす働きを抑える効果があることが実験でわかっています。
このようにチョコレートは歯にとって良い面がたくさんあるのです。
ただ、チョコレートは歯にいい事ばかりではなく、悪い面もあるのは事実です。
問題は糖分!
虫歯菌は糖分(ショ糖)をエサにしプラークを作り、やがてエナメル質を溶かしむし歯にしてしまいます。そのため、チョコレートを選ぶ際は糖分(ショ糖)の少ない物を選ぶのが大事なポイントです。
チョコレートと上手に付き合って、甘くて素敵なスイーツライフを!